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2008年05月 アーカイブ

2008年05月01日

(No.33)クラゲの毒針(どくばり)-ミクロの銛(もり) 刺胞(しほう)

クラゲは刺す(さす)とイメージしている人は多く、その毒針はジェリー状の体を外敵(がいてき)から身を守る手段(しゅだん)として、また獲物(えもの)を捕(とら)らえるための武器(ぶき)として使います。ではクラゲはどのように刺すのでしょうか?クラゲの傘(かさ)の周(まわ)りには多くの触手(しょくしゅ)があります。その触手には刺胞が内蔵(ないぞう)されていて、触(ふ)れたりするとその刺激(しげき)で中から毒針(どくばり)が発射(はっしゃ)されます。毒の強さは種類(しゅるい)によって違(ちが)いますが、もっとも強い種類(しゅるい)はオーストラリアに生息(せいそく)しているクラゲで何万倍にも希釈(きしゃく)した毒液(どくえき)をマウスに投与(とうよ)したら数分で死亡するそうです。日本ではカツオノエボシやアカクラゲ、ハブクラゲが危険(きけん)なクラゲとして知られていて毎年被害(ひがい)が報告(ほうこく)されます。クラゲにさされると個人差や種類により違いますが、水腫(すいしゅ)、発熱(はつねつ)、重症(じゅうしょう)になると※アナフィラキシー反応、呼吸(こきゅう)困難(こんなん)、意識(いしき)不明(ふめい)、死亡(しぼう)した例などがあります。
ではクラゲに刺されないためにはどのような注意(ちゅうい)をすればいいのでしょうか?まず基本的(きほんてき)にはクラゲの発生(はっせい)海域(かいいき)では泳がないほうが懸命(けんめい)です。そして素手(すで)では絶対に触(さわ)らないこと、運悪く刺されてしまったら応急(おうきゅう)処置(しょち)として刺されたところに触手が付着していたら速やかに海水で洗いながら割(わ)り箸(ばし)などで間接的(かんせつてき)に取り除くこと。氷などで患部(かんぶ)を冷やすことで血の循環(じゅんかん)を弱め毒の吸収(きゅうしゅう)、拡散(かくさん)を抑(おさ)える。抗(こう)ヒスタミン剤(ざい)やステロイド剤を塗布(とふ)するなどです。そしてできるだけ速やかに病院で処置(しょち)をしてください。
私たち飼育係(しいくがかり)は水中作業時でクラゲに刺されることが多々(たた)ありますが、痛(いた)痒い(かゆ)腕(うで)を見るたびに、これも飼育係の宿命(しゅくめい)とあきらめている今日この頃です。( 深田 鉄夫 )
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投稿者: スタッフ 日時: 2008年05月01日 10:28 |

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