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2008年08月 アーカイブ

2008年08月01日

(No.36)チョウチョウウオの仲間たち

現在チョウチョウウオの仲間は、世界に120種類ほど生息し、そのうち日本では50種類ほど確認されています。この仲間の多くは、熱帯のサンゴ礁(しょう)域に生息していますが、中には水深300mの深海にすむチョウチョウウオもいます。
チョウチョウウオたちは、サンゴなどの隙間(すきま)に入り込めるように体の左右は扁平(へんぺい)になっており横から見ると鮮(あざ)やかな模様をしています。鮮やかで目立つ体色は、同種間や異(い)種間でのコミュニケーションのためであるといわれています。また透明度が高い海で鮮やかなサンゴなどにとけこむことにも有効と考えられるでしょう。
日本では、もともと南の暖かい海に住む魚たちですが、夏になると多くの種類が相模(さがみ)湾や駿河(するが)湾でも目にすることが出来ます。これは、沖縄を中心とするサンゴ礁域で産卵された卵や稚(ち)魚が暖かい黒潮の海流に乗ってやってくるのです。やってきた幼魚たちのほとんどは、5cmほどに成長する頃、冬を迎え水温が低くなると生きていくことができずに死んでしまいます。しかし一部の種類では低い水温に適応(てきおう)して生きているものもいます。
当水族館では、下の写真のようなチョウチョウウオの仲間を展示しています。ぜひ探してみてください。色鮮やかなその姿を一目見ると、きっと虜(とりこ)になること間違いなしです。 (小俣勇気)
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投稿者: スタッフ 日時: 2008年08月01日 11:19 |

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