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(No.48)足を無くした魚たち~ウツボ~

現在、地球上に生息する魚類には、もちろん足のある魚はいませんが、魚の持つ胸(むな)鰭(びれ)、腹(はら)鰭(びれ)のそれぞれが、高等な脊椎(せきつい)動物の前足、後足に相当(そうとう)します。
ウナギやアナゴ、ウツボ、ウミヘビ類の仲間を分類学上ウナギ目(もく)魚類と呼んでいます。これらの魚たちには、腹鰭はありません。ウツボ類ではさらに、胸鰭もありません。この理由から、ウナギ目魚類はかつて無足(むそく)類と呼ばれていました。
ウツボ類の特徴は体にはウロコがありません。ほとんどが温帯から熱帯に分布しており、全てが海産です。熱帯地方に分布する種類では色や模様(もよう)の大変に美しいものが多く、ダイバーの写真の好対照(こうたいしょう)になっていますが、歯が鋭(するど)く、危険な魚の一つです。
写真の魚はトラウツボで、上下のあごは湾曲(わんきょく)していて、完全に口を閉じることは出来ません。コケウツボ、ヒダウツボも同様です。日中は岩のわれ目や穴にいて、夜間に活動します。飼育していると、日中は岩陰(かげ)やパイプの中にいて、やはり水槽の照明を消して暗くなると出てきます。自然の海では小魚やエビ・カニ、タコなどを食べています。
一部の地域を除いて食用とはしません。熱帯地方には、有毒である種類もいるようです。
(長谷川 勇司)
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投稿者: スタッフ 日時: 2012年10月05日 14:42 |