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(No.60)夢の!?一夫多妻制(いっぷたさいせい) ~サクラダイ~

多くの生き物には、オスとメスがいます。魚のそれは実に様々な特徴を持った面白いものです。
サクラダイのオスとメスは一目で解(わか)るほどはっきりとしています。メスはオレンジ色で、オスは赤色が濃いです。さらに、オスには名前の由来となる綺麗(きれい)な桜の花びら模様があるのが特徴です。しかし、サクラダイの最大の特徴は、オスにもメスにも変化できるということです。
 サクラダイの社会では一夫多妻制の群れが作られます。一つのオスが多くのメスを獲得(かくとく)するこの制度では、オス同士の抗争(こうそう)がつき物です。この時、優位にたつのが体の大きなオスです。体の大きなオスが多くのメスを独占(どくせん)することとなり、体の小さなオスは繁殖(はんしょく)のチャンスを失います。これでは体の小さなオスは自(みずか)らの子孫を残すことが出来ません。そこでサクラダイが選んだ手段が、性(せい)転換(てんかん)です。体の小さいうちはオスとして戦うよりも、メスとして卵を産む方が子孫を残すには効率的です。さらに体が大きくなってからオスへと性転換すれば、他の多くのメスを独占することができます。これが、彼らにとって最も効率的で、合理的な繁殖方法なのです。
 自らの子孫を残すため、オスにもメスにもなる彼らの繁殖方法には驚(おどろ)かされますが、こうして永い年月の中、進化を続けてきたと考えると生命の素晴らしさを感じさせられます。
(今城 悠二)
sakuradai.bmp

投稿者: スタッフ 日時: 2012年10月17日 14:26 |