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(No.63)淡水魚と海水魚はどこがちがうの?

箱根園水族館では、2009年8月8日から好適(こうてき)環境(かんきょう)水(すい)を使用した展示を開始しました。
好適環境水とは、岡山理科大学専門学校が開発した特別な粉末(ふんまつ)を真水(まみず)に溶かした飼育水のことです。この水を使うと、海水魚と淡水魚を同じ水槽で飼うことができるのです。
ではそもそも、海水魚と淡水魚が同じ環境で暮らせないのはなぜでしょうか?海水と淡水の違いと言えば、やはり、しょっぱさの違い・塩分(えんぶん)濃度(のうど)の違いですよね。そしてさらに、魚にとって問題になってくるのが、体液(たいえき)の塩分濃度と、水中の塩分濃度の関係です。魚の体液塩分濃度は、魚種等で若干(じゃっかん)の差はありますが約1%と言われています。それに対して海水の塩分濃度は  
3%ですので、溶液(ようえき)の性質から、そのままでは、海水魚の体内の必要な水分がどんどん水中に
吸収されてしまい、脱水(だっすい)状態になってしまうのです。塩分がほとんど0%の淡水に、すんでいる淡水魚は逆に体内に余分な水分が侵入(しんにゅう)してくる事になり、水ぶくれ状態になってしまうのです。
 これらの事を防ぐために、魚は鰓(えら)・各臓器(ぞうき)・排泄(はいせつ)などの働きにより、体液の塩分濃度を、調節しているわけです。この体液の塩分濃度を調節する機能の事を「浸透圧(しんとうあつ)調節(ちょうせつ)機能」と言います。中には、汽水域(きすいいき)に生息する魚や、成長に伴(ともな)って、生息域を変える魚がいますが、浸透圧調節機能をうまく使い分ける事ができたり、成長ホルモンの分泌(ぶんぴつ)を調節するなどして、浸透圧を調節しているのです。淡水域と海水域を、往来(おうらい)できるような魚は、浸透圧調節機能がすぐれているといえます。                                   (足立 円佳(まどか))

投稿者: スタッフ 日時: 2012年11月26日 11:56 |