2012年11月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

« (No.64)アルビノ | メイン

(No.65)縞(しま)模様(もよう)はどこへ?変身イシダイ

海で体長10cmから15cm程のイシダイという魚が釣れることがあります。白黒の縞模様や顔つきはなかなか可愛らしいものです。しかし、このイシダイという魚、大きくなると幼い頃とは全く違った風貌(ふうぼう)になってしまうのです。
 釣りの世界で幻といわれている「口(くち)黒(ぐろ)」という魚がいます。その名の通り口が黒く、体の色は灰色で、その姿はとても貫禄(かんろく)を感じさせます。また、磯の王者ともいわれており、釣り人にとっては憧(あこが)れの的です。さて、なぜここで見た目の全く違う魚の話をするかといいますと、実はこのイシダイと口黒は同じ魚なのです。幼魚の頃は白黒の鮮やかな縞模様をしていて貫禄などありません。しかし、体長30cmを超える頃に縞模様が薄れ、口の周囲が黒くなり始めます。これぐらいの大きさになると大物の雰囲気が出てきます。そして、40cmを超える頃には縞模様はほぼ無くなり、立派な口黒といえる姿になります。
 最近では、50cmを超えるような大物は滅多に見られませんが、過去には70cmを超える超大物も記録されています。そんな大物は私も見たことはありませんが、その姿には憧れを持ちます。当館の大水槽にいるイシダイは、現在約30cmになり、口は黒くなり始めましたが、体は灰色にはな
っておらず、口黒にはまだまだほど遠いです。いつかこのイシダイが貫禄ある口黒と呼べる姿になってほしいものです。 (鈴木智久)
isidai.bmp

投稿者: スタッフ 日時: 2012年11月26日 11:59 |