雪のイタリアン、キラキラバッグとオーナメント★

★プラチナバーゲン最終日は軽井沢に雪が降りました。
我が家はまだ車のタイヤを交換していなかったので、心配ではありましたが、メインストリートは走行可能とのことで、予定通り、「ミシェラドーロ トラットリア」に向かいました。お祝い事があり、二家族で食事をすることになっていたのです。
大人四人、子ども三人で予約を入れてありました。イタリアンは人数が多いと楽しいです。いろんな種類のものが少しずついただけます。

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写真は前菜ワゴン。テーブル近くまで持ってきて、丁寧に説明してくださいます。

この前菜からはじまり、パスタ、リゾット、ピッザを堪能。
「美味しい」「おいしいね」「これ、さいこう」
などと口々に言いながらの食事でした。
……と、このように書かないといけないから書いているのではなく、本当です。
さつまいものニョッキ、にいたっては、娘は、「感動した!」とまで言っていました。
ぜひ、こちらをご覧下さいね。こだわりが伝わってきます。


一階は「ミシェラドーロ カフェ」になっています。珈琲豆を買って帰ることにしました。
こちらも丁寧にご説明いただき、三種類の中から選びました。

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帰り際には、「ジェラートの試食をどうぞ」とまで言ってくださり、子どもたちはすっごく食べたそうでしたが、家にケーキが用意してあったので、今度のお楽しみ、としました。


★数日後の昼下がり。すごく年下の女の子(知人のお嬢さん)のショッピングに付き合いました。
「めずらしく多忙なので一時間だけね」と偉そうに言い、ニューイーストへ。

「クリスマスパーティーに持って行くバッグが欲しい」とのことで、「アヴォスエ」へ。
「アヴォスエって、フランス語で願いが叶いますように! っていう意味なんですよ、知っていました?」と言われ、いいえ、と答える私。
「ホームページで勉強してきたんですよ」ですって。がーん。

さて、「今年のマイ・テーマカラーはゴールドです!」と言う彼女が気に入ったバッグがこれ。(サングラスは私がすすめました)

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「それは、ゴールドとは合わないのでは?」とつっこむ私に、「さし色ですよ、ポイントとなるんです」と、「そんなのもしらないのー?」っぽいかんじでいう、生意気な……、いいえ、元気な彼女が気に入ったもう一つのバッグはこちら。

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さらに、「小物入れって、ついつい買っちゃう。すでにコレクターなんです」という彼女は、なかなかお店から出られません。

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「興味ないですか? こういう、かわいいジュエリーケースとか」
「興味ないわけではないけど、そうねえ、ひとりきりのときはあんまり目がいかないかなあ」
「それ、興味ないって言いません?」

……ああ。
はっきりとした物言いが好きだったのに、私ときたらいつのまに「あやふやで、ごまかしムードいっぱいのおとな」になってしまったのだろう……。
愕然とした瞬間でした。

★気を取り直して、クリスマスムードあふれる「アフタヌーンティー・リビング」へ。
キュートな耐熱グラスを発見。

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当日、買ってしまったものもあります。
彼女の買い物につき合うつもりだったのに、ついつい。
なぜなら、あまりにも美しく、あまりにもお買い得価格で、私を誘惑するものですから。
オーナメントたちが。

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彼女はまんまるのを、私は涙形のを買いました。
家に帰り、娘に見せると、「うわあっ、きれいっ、ママがこういうの買うなんて珍しいからうれしいっ」と飛び上がって喜んだので、とってもよいことをした気分になりました。
ツリーに飾る前に、単独で楽しもうと、ミラーの下に飾ってみました。

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ディオールのグレー、パープル、デューン◆

ガブリエル・シャネルにとりつかれてしまっているので、私の頭のなかでは、
クリスチャン・ディオール=「シャネル、70歳の奇跡のカムバック」のきっかけを与えたデザイナー。
となります。

細くしめつけられたウエスト、花が咲いたようなボリュームのあるスカート。シャネルが苦労して抹殺した「女らしさ」を再現したディオールのニュー・ルック。これが我慢できなくて、引退生活を送っていたシャネルはモード界に復帰したのでした。
そのディオールも、シャネルよりも14年早い1957年に、心臓麻痺で亡くなりました。52歳の若さでした。

ちょっと前だけれど、女性誌「プレシャス 8月号」に興味深い記事がありました。
「トップブランド速報」という、いわゆる今シーズンのディオールのあれこれの記事広告になるわけですが、そこに添えられた記事がよかった。
「ムッシュ・ディオールが遺したおしゃれの名言」が紹介されていたのです。

流行色ということもあるのでしょうが、パープルとグレーになぜか目が行くことが多い今日この頃。
この2色に関するムッシュ・ディオールの言葉に耳を傾けてみましょう。

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「Purple パープル。
キング・オブ・カラーともいうべきパープル。色白の女性や、よく日焼けした女性にも似合う色だと思います」
 
……無難な言葉だと思いますか?
私は、この言葉に「やっぱり!」と膝をうちたくなった。
というのは、かねてから「日本人でパープルが似合う人は稀だ」と思っていたからです。
ディオールの言葉ですっきりしました。
やはり白くも、そしてすっごく日に焼けた色でもない日本人の肌の色に、パープルは似合わないのです。もちろん思いきり私見です。

次、グレーにまいりましょう。
グレーはムッシュ・ディオールが繰り返し使った最愛の色なのだそうです。

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「Grey グレー。
グレーは最も扱いやすく、エレガントなニュートラルカラーです。フランネルでも、ツイードでも、ウールでも素敵。そして黒が似合わない人でもダークグレーなら着こなせます」

グレーはニュートラルカラー。
ここも、やはり、と膝うち場面です。
グレーは、着るひとを選ばないのかもしれません。黒に比べて、優しいのです。黒は、主張がない人を拒絶するので。街中で、黒に拒絶されて、喪に服しているとしか見えない人々を、よく見かけます。(自分は棚上げです。念のため)
だからこそ、逆に、グレーを着た人々は、よっぽど美しいか品があるかしないと、みんな同じように見えてしまう。黒よりもイジワルな色なのかもしれません。

それにしても、興味深い記事をちょこっと入れてくれたプレシャス、今後も注目しよう、と思っています。
高級ブランドを扱うならば、もっともっとこの種の記事を増やして欲しい。その種のクオリティを求めている読者は、たしかにいるのです。

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我が家にあるディオールといえば、愛用の香水「デューン」。これは砂丘という名のフランス語。濃く、甘く、とろとろと香ります。

手ごわい帽子とボディバターと靴との出逢い★

わけあって、今週は年下の殿方と、プリンスをぷらぷらする機会に恵まれました。
「彼女と、ショッピングは?」
「あまり、しないですね」
「ふうん。じゃあ、人妻とは?」(←こういうときだけ、必殺「人妻」を出し、その効果を狙う)
「ははは」(←なにを言うんだこのひとは、ってかんじの、ははは)

「カシラ」は大好きなショップ。帽子とシックにつきあうには、相当のセンスが必要なので、相手が手ごわいほどに燃える心理で、気づくと、時間を忘れて帽子選びに没頭したりしているのです。
お店の奥にひっそりと飾られていた美しい帽子に目がとまりました。今をときめく帽子デザイナー、「misaharada」の作品。

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「これが似合う人って、少ないでしょうね、たいていは、帽子に負けちゃいますよね」
「それって、私には似合わないからやめたほうがいい、と言っているの?」
「いいえ、そんなふうには誰も、言っていません」
「でも、素敵ねえ。シンプルなかんじでコーディネイトするのは正統で、かっこいいだろうけど、すっごくドレッシーなのも、いいでしょうね」
「ある程度、年齢がいっているほうが、いいのかもしれませんね、きっとお似合いですよ」
「……」

★ちょっと御礼をしたいひとがいるので「ザ・ボディショップ」へ。
やはり「人気ナンバーワン」に目がいってしまいます。
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「ボディバターシリーズ、っていつも思うんだけど、すばらしいネーミングよね。なんたって、ボディバターよ、ボティバター。おいしそうよねえ。エロティックよねえ」
「人気ナンバーワンは、リッチプラムですか、ああ、いい匂いだなあ」
「どう? くらりとくる?」
「きますきます」
「ふうん、じゃあ、これにしよう。私よりひと回り年下の女の子なのよ。私にはちょっと爽やかすぎるかな」
「たしかに、あんまりイメージ合わないかもしれないですね」
「……」

★靴、大大大好きだから 「ミクァイ」も好き。
「足首にぐるぐる巻きつけるスタイルって、なぜか弱いのよね、これ、素敵」
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「僕は、この赤いのがいいです、こんなの履いてほしいなあ」
「いま、頭の中、彼女の足ではちきれそうでしょう?」
「ははは」(←肯定の、ははは)
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「プレゼントしたら?」
「え! 女性って、靴をプレゼントされたいものですか?」
「いいえ、私は、されたくない。自分で時間をかけて選んで買いたいから。デザインが素敵でも、自分の足に合わないものだと、それは『出逢い』ではないのよ、難しいの」
「『出逢い』とは?」
「デザインにほれ込んで、それで自分の足にもぴったりなものなんて、そうあるものではないでしょう。ほら、素敵な殿方に逢って、よいわあ、と思ったとしても、相手がこちらに関心がなかったら、それは『出逢い』とは言えないでしょう。 そういう意味で、靴って恋人と、とっても似ているのよ」
「……」


ヴィヴィアンの希望◆

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「私が作る服はセクシーだということは、みなさんが知っていると思うの。セクシーであることは、いきなり裸でいることではなく、衣服を身につけていて、結果として脱ぎ捨てる過程の遊びであり、ドラマであると思うの」
 
女のドレスは男に脱がされるためにある。
そうでありたい、あってほしい、そうでなければならぬ。

と、常々思っている私にとって、ヴィヴィアン・ウエストウッドの言葉は、とっても共感できるものでした。

夏の終わりに公開されて、かなり話題になった「セックス アンド ザ シティ(SATC)」は4人の、もう若くはない女性の恋愛、結婚、そしてファッションがみどころの映画です。
主人公の一人、キャリーの豪華なウエディングドレスが「ヴィヴィアン・ウエストウッド」のもの。映画の公開と合わせて8月の終わりに東京、青山店のウインドウに飾られていました。

ヴィヴィアンは1941年生まれなので、現在は67歳。53歳の時に三度目の結婚をしています。相手は25歳年下の、もと教え子。
「ほとんどの結婚は妥協でしょう。だけど彼といても、妥協しなくてはならないと感じることがあまりないのよ」
結婚3年目のときに受けたインタビュー時の彼女の言葉ですが、わりとうまくゆく結婚生活(かんぺきな結婚なんてありえない)の真実が、あります。
ただ、同じインタビュー時、ヴィヴィアンの最後の言葉は……。少し長いけれど引用します。
***
のちほど、アトリエをあとにしようとする私のそばに、彼女が駆け寄ってきた。
「アンドレアス(夫の名)のことを過小評価していると思われたくなくて」彼女は言った。「彼は私なしでも類まれな才能を持ったデザイナーだってことを、あなたに知っておいて欲しかったの。彼を教えたこともあったけど、あれほど才能のあるひとに巡り会えることはめったにないのよ。あなたが帰ってしまう前に、それだけ伝えておきたくて」
そう言うと、真っ赤な羊皮のスリッパを履いたヴィヴィアン・ウエストウッドは、愛犬のアレキサンドラとともに、階段を駆け上って行った。
***

ここに私は、才能と名声に恵まれた一人の女の、物悲しさ……それは女としての弱さや媚びや慈愛、さまざまなものが混ざり合っているのだが……を感じました。

なんていうのは私の勝手な想像。

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物悲しさなんて、縁のないように、ヴィヴィアンは精力的に動いています。
2009年春夏コレクションでは、増加する森林破壊、特に世界中の熱帯雨林問題に対して、人々の関心を集めるために様々な試みがなされました。「再生」にむけた前向きで想像力豊かなアイデアがそこにあります。

希望を捨てていないひとが、ここにひとり。


(参)「ヴィジョナリーズ」スザンナ・フランケル著
「世界のスターデザイナー43」堀江瑠璃子著

『速報……ニューイーストガーデンモール』

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プリンス、ニューイースト ガーデンモールが本日オープンしました。
数少ない友人の一人を誘って、出かけてきました。
10時オープンなので、駐車場が混まないうちに、九時半にスターバックスで待ち合わせ。
スーツ姿の男性の姿と、賑やかファミリーで、既にほぼ満席。
熱気が感じられました。

カプチーノとおしゃべりで三十分経過。

ガーデンモールがよく見渡せる席だったので、モールの入口あたりに人々がつぎつぎと集まって行く様子が、ダークな色の上着が多いせいか、黒いもこもこがだんだんふくれていくようで、とても面白かった。
先着200名に、プレゼントが用意されているとのことで、並ぼうかと思ったけれど、きどって(なぜ)、我慢。
10時になると同時に、祝砲が鳴り響き、スタバからは見えなかったけれど、テープカットが行われたもよう。

それからさらに三十分、冷えたカプチーノと、熱いおしゃべり。

軽井沢セレブの姿がちらほらと見えます(なぜか顔を隠す私)。
やはり本日は「とってもイベント!」な一日のようです。

10時半を過ぎた頃、「そろそろまいりましょう」と、うきうきと出かけました。

予想をはるかに上回る品揃えと、驚きのゴージャスなブランドの数々に、ついつい、目が泳いでしまいます。
行き交う人々の間から「○○が出店するなんて、すごいことよね」「デパートみたいよねえっ」と華やいだ声が聞こえて、やはり、何かが始まるときって、こう、全体的な空気感が華やいで、スキップモード。お天気もよく、とても明るい、お昼までのひとときでした。

サンローラン、『昼顔』とヴォリュプテ◆

イヴ・サンローランの訃報が全世界のメディアに流れたのは6月1日だったそうです。
そのことを、長い間「情報的冬眠」をしていた私は軽井沢が秋になってから知りました。
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イヴ・サンローランといえば、「スモーキング(タキシード)」(←もちろん女性用の)や「サファリルック」などを次々と産み出した「美のマジシャン」。
今では誰も驚かない「シースルー」、これをモードとして最初に打ち出したのもサンローラン。

「シャネルは女性を解放し、私は女性に権力を与えた」

と言い切る彼は、だから「自分が発表した作品の中からどれか一着だけを選べといわれたら、迷わずスモーキングを選ぶ」のでしょう。

彼の名にふれるとき、レトロ好きの私としては、やはり『昼顔』がぐーんとクローズアップされます。
若き日のカトリーヌ・ド・ヌーヴの、硬質な美しさ。
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彼女が扮するヒロインはセヴリーヌといい、「貞淑な妻」でありながら「昼顔という名の売春婦」でもあるという、かなり複雑な女性。
原作者のケッセルが描きたかったのは、「精神」と「肉体」の離反の悲劇。
……心と肉体がまるで別個のものとして存在していて、その二つが一つの人格のなかで闘争する。言葉で簡単に言い表すの気がひけるくらいに、壮絶です。肉体というものを、肉欲というものを、あなどってはいけない、と思い知らされる……。

話がそれました。
もどして。
その貞淑な妻でありたいセヴリーヌが身につけていたのが、サンローラン。繊細で「貞淑でありたい」と「願う」妻を、みごとに演出していました。
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カトリーヌ・ド・ヌーヴは言っています。
「ただドレスを作る、というだけでなく、それをどのような女性が着るか、といったことまで探求してくれる人でした」
「私がこれまでずっとサンローランのファンだったのも、彼の作るドレスが、それを着る人の人柄までも引き出してくれるからです」

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すっかり感じ入った私は、かなり遅れたけれど、私なりの追悼として、イヴ・サンローランから秋に発売された「ヴォリュプテ」(フランス語で『官能快楽』、という意味。なんてそそられるネーミングでしょう!)のルージュを購入することにしました。銀座のデパートの一角で、何色も試して、深いパープルブラウンを選びました。

*参考「エル・ジャポン 2008年8月号」

フルラの赤と優雅なお茶タイム、新しい風★

ときどき、9歳の娘と「プリンスショッピングプラザ」に出かけます。軽井沢在住ではないひとたちは「アウトレットモールに行く?」と言いますが、私の周囲の軽井沢在住のひとたちは「プリンスに行く?」と言います。
これは、軽井沢在住でないひとたちが「旧軽銀座行く?」と言うのに対して、私の周囲の軽井沢在住のひとたちが「旧道行く?」と言うのと、似ているかもしれません。

何が言いたいかというと、我が家では「プリンス」という呼称で通っているということです。ですから、娘は「ねえねえ、プリンス行こうよー」といった使い方をします。

この流れからして、娘と訪れたプリンス、といったテーマがふさわしいのですが、一人で、ぶらりとしてきました。この日はスターバックスで珈琲豆を買いたかったので、「イースト」。

★「フルラ FURLA」のウインドウに飾られていた鮮やかな赤いバッグに目を奪われました。
 アニマルなグローヴと合わせたら、とってもセクシー。・・・・・・少し、パワーがありすぎるでしょうか?男性にはうけが悪いかも。でも、今ったら、みんなが口をそろえて「景気が悪すぎる」とぼやく、とってもしょぼいご時世だから、パワフル、必要かもしれません。
こんなバッグ&グローブのときは、あとはぜーんぶ黒、が私は好きです。赤と黒。クラシック=永遠に色褪せない、不滅の組み合わせなのです。

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グローブしないときは、重厚な存在感ありの、じゃらじゃらリング。指が華奢に見えるような気がする・・・のも嬉しいです。こちらもフルラ。
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プリンス・イングリッシュ・ティー・ハウスは密やかでとっても落ち着きます。
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どこに出かけても、誰か一人は知り合いに遭遇してしまうのが、困った・・・いいえ、とってもハッピーな(うそ)軽井沢ですが、このティーハウスは遭遇率が低いので、たびたび利用します。アームチェア、ソファが大好きなので、ついつい長居を。
紅茶も本当の味が嬉しく、この日いただいた、マロンケーキも美味でした。
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★オープン間近の「ニューイーストガーデンモール」、がらりん、としていました(あたりまえ)。
ここが、これからどれだけゴージャスになるのか、楽しみです。

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11月20日、プラチナバーゲン直行の「プリンスプラチナエクスプレス」に乗って、東京から友人知人が数名、やってきます。賑やかな一日になりそうです。
しかし、それにしても、夕刻、寒かった。タイトルに「新しい風」と書いたけれど、「新しい寒風」、が正しい。
暖かくしていらっしゃらないと凍えてしまいますので、ご用心。

ラクロワの美しすぎるドレス◆

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それはエントランスからまっすぐに歩いたところにある、ウエルカム・ゾーンで、文字通り、「きらきらと、輝いて」いました。
「ひきよせられるように……」というのは、まさに、あのときの私。

それは、期待しないで出かけた美術館で、思いがけず美しいものに出逢った感動とまったく同じで、あらためて、「ドレスもアートなんだわ」と思い知りました。
ときは十月の中旬、待ち合わせまでの半端な時間を埋めるために立ち寄ったデパート(新宿の高島屋)で、まさか、このようなものに出逢えるとは、ほんとうに人生はあなどれません。

さて。
芸術品にはそれを警備するひとがつきものですから、もちろんかたわらには制服姿の、おじさまが。
私は許可を得て、携帯電話のカメラで三回、シャッターを切りました。
もちろん「今この瞬間の私の姿は、すっごくミーハー」と重々承知の上です。

「クリスチャン・ラクロワ オートクチュールの世界」と題された展示でした。
六点くらいドレスが展示されていて、いずれも、
「欲しい! これがもらえるなら嫌いな男と100回デートしてもいい!」
「これを着て、もう一回結婚パーティーをやりたい!」
と意味不明な奮起を促すものばかりだったけれど、やはり、この一着。

会期は一週間のみでしたから、軽井沢在住の私が、このドレスに出逢えたことは、もう、運命。
と言い切りたいところです(写真しか所有できないが)。
このドレス、1996年の春夏コレクションからで「未来的歴史主義」というタイトルでした。

クリスチャン・ラクロワそのひとについて。
「天才肌の人にありがちなエキセントリックな感じは、全くない。口の悪いフランス人記者でも、ラクロワをけなす人はまずいないし、それどころか事あるごとに盛り上げようとする人が多い」

「義理人情、礼節などが存在しないような現代の風潮の中で、時としてその失われかけた人生の掟を心得た人に出会うことができます。そんな一人」

人生の掟を心得た人・・・。と言われるラクロワもすごいけれど、このような言葉を使ったひともすごいと思う。(私には縁のない言葉という意味で)

「一番好きなのは、黒です。いつか、黒ばっかりのコレクションを作ってみたい」
で、「白は苦手」とはっきりおっしゃる。(参:「世界のスターデザイナー43」堀江瑠璃子著 未来社」)

けれど、私が近いうちに行きたいものだ、と思っているホテルは、ずいぶんと豊かな色彩の内装のようです。
パリの、「ホテル・デュ・プチ・ムーラン」。歴史ある建物にラクロワの才能が加わって(内装を担当)、美しく生まれ変わったのです。

『モードな軽井沢』

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ガブリエル・シャネルは言いました。

「モードではなく、あたしはスタイルを創り出したのです」

モード(MODE)もスタイル(STYLE)も、似た単語です。
意味は、「様式」とか「流行」とか、「形」とか。
そして「ファッション」という意味も含むという点においても似ている。

シャネルはそれを承知で、モードとスタイルを、くっきりと差別化してみせました。
モード=一時的な流行、うつろいゆくもの
スタイル=普遍的なかたち
そういう意味で、二つの言葉を使い分けたのだと思います。

私がこのブロクのタイトルでモードという言葉を使ったのは、
「ファッションをテーマに書いてみたい」
「軽井沢の今を(まさに、うつろいゆく軽井沢の今を)、発信したい」
この異なる二つの希望を、みごとに表現できるのでは! と自画自賛したからです。

偶然とは思えないようなめぐりあわせで、このような連載を始めることができることを、ふだん、「傲慢だ」とか「すかしている」などと周囲から小石を投げられている私でも、「ああ。こういう出逢いがあるから人生やめられないのだわ、感謝だわ」と、しみじみ感じ入ったりしています。

というわけで。
毎週月曜日には、「プチ・ファッション・コラム」を、そして金曜日には、かなり偏った情報が予想される「今週の軽井沢エトセトラ」をアップしますので、みなさま、覗きにいらしてくださいね。



山口路子プロフィール写真

山口路子

プロフィール
作家。2001年に東京から軽井沢に移住。
著書に『彼女はなぜ愛され、描かれたのか』(すばる舎)などのエッセイ集、小説『女神<ミューズ>』(マガジンハウス)など。軽井沢を舞台にした作品としては、小説『軽井沢夫人』(講談社)がある。
公式ブログ*山口路子ワールド*
http://anais.cocolog-nifty.com/blog/

軽井沢・プリンスショッピングプラザ
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