山口路子のMODEな軽井沢
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男性に好かれる靴、女性に評価される靴★
December 19, 2008
★こんな暗めな年末でも、ある種の人々の間では、華やかなるパーティーは健在です。
「もちろん、ドレスもバッグも欲しい。でも、いま、一番切実なのは靴!」
という友人とプリンスに行きました。制限時間は一時間(私が)。それから低予算でなんとかっ(友人が)。ということで、ニューウエストの三つのお店を巡りました。
★まずはリプレ ヨーク テラスへ。
私、一昨年、昨年と続けてロングブーツをここで買っています。とても気に入っています。グリーンの一足、ゴールドの一足。
さてさて。まずはこちらのエナメル、ブラックはいかが。
友:「パーティーなんですけど」
私:「レーシーなブラックドレスに、レーシーセクシーなストッキングに、これよ。最高にクールだと思うけど」
友「ずいぶん無理してない? レーシーとかクールとか、貴女らしくない言葉が……」
私:「モードっぽいかな、って思って」
友:「ふつうでいいよ、ふつうで」
私:「……」
これなんか、いかにもパーティーっ、ってかんじ。ゴールドですから。
友:「ひかえめな輝きがいいかも」
私:「つま先の空き具合が、どうかなあ」
友:「ゴールドのペディキュア塗ってヌーディーな色の網ストッキングをはけば」
私:「ゴールドというと、ついシルバーを合わせたくなるのはなぜ。私はシルバーのネイルにシルバーのアミアミがいいなあ」
★ナインウエスト/ソール アライアンス、こちらは私初めてです。
友人、ウインドウ越しに、こちらのシューズに引き寄せられました。写真が下手すぎて残念ですが、黄色いエナメルがきいています。バッグと合わせて飾られているので、インパクト大です。
友:「これは、ドレスを選ぶというか、ドレスをシンプルにしないと、危険だ」
私:「あれは? 貴女、なんちゃってヘビ皮のミニワンピース、持っていたでしょ?」
友:「うん、持ってる」
私:「あれに合うよ、きっと」
友:「残念ながら、いま、ワンピが身体に合っていないのでムリです」
私:「おたがいに、かなしい年齢に突入……」
友:「気をとりなおそう、お互いに。 ねえ、これは? どう?」
私:「平均的な殿方には好印象、ってかんじ」
友:「それ、否定的見解?」
私:「いいえ。文字通りの意味よ。いつもの威嚇的なファッションではなく、たまには好印象を狙うのもいいと、本気で思う。私も、自分ではすっごくおとなしいなあ、って落ち込むほどのファッションであるパーティーに行ったことがあるけど、声をたくさんかけられたもの」
友:「いつものが、こわすぎるんだよ」
私:「……」
★こちらも、私、はじめてのお店です。フランドルテラス。
友:「あ、パープルのエナメル!」
友:「どこかの誰かさんが、○○のモードな軽井沢とかなんとかで、日本人にはパープルは似合わないとか言っていたよね」
私:「誰それ、性格悪そうなひとねえ」
友:「靴だったらいいんじゃない? 肌の色とは関係ないから」
私:「そうそう、そう思う。バッグ、靴、ベルト、なんかでパープルを使うのはすごく好き」
友:「あ、これもかわいいかも。ちょっと年齢層低めかな? リボンが」
私:「大丈夫だと思う。渋いエナメルブラウンだから、とっても、モードってかんじで。ただやっぱりこのての靴を履くときはドレスはミニ丈でお願いね」
友:「でも、これ、男ウケは悪いな、きっと」
私:「そうね、一般の殿方は、ノーマルなのがお好き。そうね、たとえば、こういうのが」
友:「品がある」
私:「なかにし礼が『恋愛100の法則』のなかで言ってたよ。
『足にきっちりと合った、いや、むしろ食い込んでいるような中位の高さのパンプスがいい。女から足をあずけられて、靴を脱がせる時、男がいささか手こずるくらいなのが希ましい。女に対する尊敬の念が一段と高まる』
友:「そこまでの意識を持っている男性を探してきてから言って」
私:「いるって。がんばろうよ、ふぁいと」
友:「なげやりに言わないで」
私:「……」
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