永遠に使いたいバッグと旅に出たくなるバッグ★

genten ゲンテンは、以前から、「ここだけ違う空気が流れている……」と感じていたお店です(ほんとです)。


「環境を守る新しいライフスタイルを提案するブランド」と知ったのは、最近のことです。
「環境に配慮し、限りある資源を大切に」しようするならば、やはりその先に、
「長く愛着を持てるものづくり」
がくるのは当然でした。(以上、gentenのHPでお勉強)


お店のどの商品を見渡しても、ぜんぶがぜんぶ、「使い込んだら、いい味が出るでしょうねえ」と思えるものばかり。

たとえば、このお財布。

やわらかそうな皮が、「さわってさわって」と囁いているようで、つい手にとってしまいました。

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また、プリンスでショッピングをする人たちを誘惑する「軽井沢店限定」のものもありました。
品のあるたたずまい……。
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メンズでは、これが気に入りました。
茶と黒のバッグを基本に持っている男性が多いようですけれど、「茶」バージョンは、こんなのはいかがでしょう?

とってもシックです。さわりごこちも、もちろん◎。(すりすりさわってばっかり)

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トプカピ、こちらも、しばしば立ち寄るお店です。
(東京駅、丸ビルにもお店にも、ふらりと……)

ここも独特な雰囲気で、これは私のお友達は、「そうでもないよ」と言いますが、このお店に入ると私はなぜか旅に出たくなるのです……。

不思議です。
……。
……。
ちょっと今、HPで調べてみました。
すると、「大人のためのチャーミングなトラッド」をコンセプトとしていて、「トプカピ」という、娘がぬいぐるみの名前につけがるような名は、トルコのイスタンブールにある宮殿の名前だそうです。
ああ。
東西文化融合の都、トルコ。
トルコ……オリエンタルとヨーロピアンの融合……。

私が「旅に出たくなる」感覚を抱くのも、無理はなかったのです!

さて。

まず目に飛び込んできたのは、こちら、気合いの赤エナメルバッグ。
それにあわせたのはエナメルのグローブなんですが、手首のところの白いふわふわの先、手首よりちょっと上までニットがあります。
このニットが、またシックなゴールドで、洒落ているのです!
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そして、こちらは、旅情を誘います。
しぶいオレンジが、いい。普段、持たない色だけに(私の場合ですが)、非日常=旅、とつながります。グローブも細かなところまでこだわっています。
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また、こちらのビッグなバッグ。
美しいブルー。
……なのですが、どうしてもこの写真、色が綺麗に出なかったです、残念。
これは、バッグにばりばり主張がありますので、シンプルな服で、スタイリッシュに、すっごくかっこよく決めてほしいかんじです。ほんと!なんでも入っちゃいそうなくらいに大きいです。
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グッチのユニセフ支援◆

セレブなひとたちが、チャリティ活動を行ったとき。
「すばらしい! ブラヴォ!」
と手放しで讃辞をおくるひとと、
「偽善的な売名行為よね、」
と冷笑するひと、二つのタイプに別れるように思うのですが、いかがでしょうか。

……いいえ、もう一タイプあるかな。

「偽善的であろうと売名行為であろうと、なんでもいいから、なにかしてねっ」
という……。
私はこれです。

2009年1月の「ヴォーグ・ニッポン」に「アフリカを救う二人の女」という記事がありました(情報、古くてごめんなさい。最近ファッション雑誌をぜんぜん買っていないのです……)。

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それは、ユニセフ支援キャンペーンについての記事でした。
グッチとユニセフによるグローバルなパートナーシップが発足したのは2005年。
以来、毎年支援が強化されています。
(私はマドンナの活動にすこし注目しているので、マドンナつながりでグッチのキャンペーンを知って、以後、気になっています)。
歌姫リアーナは言います。

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「グッチの寄付金で、ユニセフがこれまでアフリカで行ってきた活動内容に非常に驚いた」。


グッチは2005年から特別にユニセフ支援の商品をデザインし、子どもたちのケアセンターや学校の設立・運営、そしてHIV感染児の医療活動に、商品の売上25%を寄付しているそうです。
このプロジェクトの中心となっている、フリーダ・ジャンニーニ。

2009年1月末まで展開される「ホワイト・タトゥ・コレクション」。
フリーダはハートのタトゥに、

「誇りをもって身につけられて、いつまでも一緒にいる永遠の印」

という思いを込めた、と言います。


フリーダの言葉には、ゆるぎない信念のあるひと特有の香りがあります。

「私たちは個人、企業レベルで、解決策をサポートする努力をすべき。
すべての行いは変化をもたらします。
サポートを継続し、寄付するにとどまらず自らも活動すること、
解決策があると信じることが大事なのです」


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(向かって左がフリーダ・ジャンニーニ。右が歌姫リアーナ)


こういった活動は、当然というべきか、物悲しいというべきか……やはり有名であったり大金持ちであったりすると、その効果が断然違うわけです。


「チャリティを利用している」とか「赤面ものの売名行為」とか、そういうことを色々と言う人間は、いつの時代もどこにでもいるものです。

私もそのひねくれものの一人ですが、けれど、最初に述べたように、
「それでもいいと思う。何かしないのより何かするほうを、断然支持します!」

彼らの、彼女らの、「売名行為」で、けれど実際に、一人でも二人でも、誰かの「ある一日」が救われたなら、それは、いばっていい(?)売名行為だと思うのです。
どこかの誰かと付き合っていたことを暴露するとか、そういう売名行為に比べてみれば……、明らかでしょう。


というわけで、「ホワイト・タトゥ・コレクション」、実は個人的に、デザインがとっても好きで、今回とりあげたのですが、グッチの活動に今後も注目してゆきたいです。
たくさん売って、たくさん支援して欲しい、と切に希望しつつ……。
グッチのユニセフ支援について、詳しくはこちらからどうぞ


BABBIでお茶を……★

「バビが入るって!」
「あのバビが軽井沢に!」
「アイラヴ バビ!」

プリンス「ニューイーストガーデンモール」に関するあれこれのニュースが飛びかっていた昨年の11月、軽井沢のそこかしこで、こんな声を耳にしました。(ちょっと誇張あり)

「甘味」ではなく「スゥイーツ」に敏感な女子の間では、とっても有名なバビ。
バビの代表作である「ヴィエッネズィ」を、私の知人は「世界で一番美味しいチョコウエハース!」と言い切ります。


そんなわけで。
「行こう行こう、行きたい行きたい、行かなければならない」
と、ずーっと思い続けていたバビですが、
先日、東京から友達が、軽井沢にちょこっと立ち寄ったので、彼女と一緒に、ようやく行ってきました。


事前に、お勉強熱心な私はバビのHPをチェック。
「ニュース」のコンテンツに「軽井沢」を発見。興奮してしまうのはなぜ……

***

六本木ヒルズ・けやき坂で展開している
BABBI発の「ドルチェ・カフェ」が軽井沢にオープン。
従来のコーンやカップに盛り付けて召し上がっていただくスタイルに加え、
ドルチェ(スイーツ)としてのジェラートの魅力を
存分に楽しんでいただくプレートを多数ご用意いたしました。
ここでしか味わえないオリジナルメニューを是非ご賞味ください。

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以上、BABBIのHPより。
もっと知りたい方はこちらからどうぞ
***

さて。
軽井沢でしか味わえないオリジナルメニュー。
それは「BABBIオリジナル生クリームのシューロールケーキ」でした。
「チョコレート・ピスタチオ・ヘーゼルナッツ」三種あり、迷いましたが、やはり定番のチョコレートにしましょう。それとセットで、珈琲をオーダーしました。

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友達は、ダイエット中だからと、ジェラート。


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迷いに迷って「ピスタチオ」と「ストロベリー」に決定。


「ダイエット中だったら、珈琲だけにすればいいのに」
「知らないの? ジェラートってカロリー低いのよ」
「知らなかった」
「ショートケーキの約三分の一。ふつうのアイスクリームに比べて乳脂肪分も低いの、7%くらいしかないの」
「ふうん」(……「ぢっ」と目の前のロールケーキを見る私)「ま。いいか」

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「ああ! このピスタチオのジェラート、最高!」
「ロールケーキ、おいしい……」
しばし、至福モード。


ポップなカップなんかも売られています。目が泳いでしまいます。
その日、友達が「一目惚れ」したのはこれ。「この美しいブルーに惹かれる……」

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なんだか久々に、スゥイーツなひとときを過ごせたような気がします。
軽井沢のBABBIは、そこだけとっても異空間でした。

軽やかで洒落ていて、私の大好きな赤がいっぱいで……。

お気に入りのカフェがひとつ、増えました◎。

伊丹十三の意見とモード雑誌の広告ページ◆

「ものごとの本質をついている」+「自分の好みがはっきりしている」人の意見は、時間が経っても、色褪せない。
ということをつくづく感じたのが、伊丹十三のエッセイ『女たちよ!』です。

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「女たちよ!」と呼びかけられ、つい「ハイハイ、なんでしょうか」的に購入してしまったのはいつの頃だったのでしょう。
本棚にひっそりとあったこの本を最近久しぶりに取り出して、一気に読んでしまいました。


1968年刊行とありますから、今から40年前。
ですから、もちろん、古びている素材というのはあります。
けれど、それぞれの本質はぜんぜん古びていないことに、とても驚きました。

色々とご紹介したいけれど、このブログはファッションをテーマとしているので、ファッションについて面白かったエッセイをひとつ、ひろってみましょう。


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ファッションに関心がある女性で、靴にこだわらない人は、今や、ほとんど絶滅状態でしょう。

けれど、過去を振り返れば、確かに、靴がクローズアップされてきたのは、そんなに昔のことではないようです。

このことを伊丹十三は大変なげいています。

そう! 40年も前に、なげいているのです。

40年前の、ご自分の恋人奥様、街の人々を想像して読んでください。
「そんな大昔に生まれていない!」 とおっしゃる方は、できるかぎり過去の記憶を呼び起こして読んでください。
それでは、引用、スタート。


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***

女の靴の流行はパリの「シャルル・ジュールダン」という店が作っている。
シャルル・ジュールダンというのは、これはうろ憶えなのだが、たしかディオールの店から独立した人じゃなかったかな。
天才的な靴のデザイナーであります。


今日本で流行りはじめた踵の低い、先の尖っていない靴も、ジュールダンが二年ばかり前に発表したものなんだが、あれを見ただけでもジュールダンが女の流行にどれだけ強い影響力を持っているかおわかりだろう。

(略)

この便利な世の中に、靴の流行がどうして二年もかかって日本へやってくるのか、まことに俄かに信じ難いものがあるのですが、これは日本人の靴に対する意識の低さからきていると思う。


服のデザインにかなりの神経を使う人が、靴のことになると実になげやりで…(略)…。


フランスのモード雑誌なんか丹念に見てるくせに、変ですねえ、靴のこととなるとモード雑誌と結びつけて考えない。


…(略)…服のデザインと同じくらい、靴のデザイン、バッグのデザイン、手袋のデザインに目を光らせてなきゃいかんじゃないか。


モード雑誌というのは前半がたいがい広告でしょう。


あの中に一流の店は全部顔を出しているんだよ。ディオール、カルダン、サン・ローランがある。
シャルル・ジュールダンがある、エルメスがある。


流行にとびつくならこのへんにとびつくんだよ。


***

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シャルル・ジュールダン……、「シャルル・ジョルダン」は今、日本では、おそらく一時的に姿が消えているようです。

私は、かつて、とっても大切にしていた白いジョルダンの靴のことを思い出しました。
ついでに、それにまつわる、甘いのやら苦いのやらどろどろのやらの記憶も……

さて。
文中に入れたのは、ちょうどリビングにあった「ヴォーグ ニッポン」(2009.1)の前半の広告ページを撮ったものです。

伊丹十三は、
「こういうのを買え」
と言っているのではなく、
「流行にとびつきたいのなら一流から学べ」
と言っているのでしょう。

そして、この場合の「学ぶ」は、
「そこから自分なりに美のエッセンスをキャッチし、自分流にアレンジしろ」
という意味だと、私は、思うのです。

フランフランな気分と悩ましきジュエリーケース★

雑貨屋さんが好きです。

                                                             
という言葉に、なにやら媚に似た匂いを感じるのは私だけでしょうか。
この言葉は、結婚以前、恋人に対して言う「得意料理は肉じゃがなの」に、とてもよく似ています。

なので、恥ずかしくて、なかなか口にできないのですが、そして、けっして雑貨フリークではないのですが、ときおり、むしょうに、物色したくなるときがあります。


フランフランバザーは、雑貨物色衝動がつきあげてきたとき、迷わず訪れるお店です。
今回は、年末、がさつに色んなことをしていたら、割ってしまった日常使いのコップを補うものが欲しかった。
似た種類のがある、あるはず・・・ぜったいある! とほとんど念じながら店内を巡ったら、ありました。

鼻歌まじりで購入。

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この、すがたかたち。
一目惚れしたのは、もう十ウン年前、パリのお店で買って来てから、ずっと、浮気しないでいます。


それからこのレトロなスケールに目がとまりました。こういうのって、出しっぱなしにしておいて、もちろん使用もするけど、眺めて満足が味わえるので、大好きです。

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ビッグなカゴも発見。
ランドリーに、衣類の整理に……なんにでも使えそうです。

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パール パンタシアは、天然石を使ったアクセサリーが充実しているお店、という印象があります。お店のレイアウトが、とっても「ウエルカム」な雰囲気で、つい、ふらりと立ち寄ってしまう、そんなお店。
今回は、探し物は、ジェリーケース。

友人のお嬢さん(高校生)への贈り物。先方に「何がいい?」と尋ねたら、「高価でないジュエリーケース」との御返事。
具体的に言ってもらえると助かります。

私は、自分がひとから、何かモノをいただくのが好きではないので(なぜなら、好きな対象がすっごく狭いので、気に入ることがほんとに少ないのです)、何かを差し上げるのも苦手。

とても親しくお付き合いしている友達とは、お互いの好みをよく知っているので、贈り物もあまりはずしません。

……もしかしたらはずさない贈り物をし合えるか否か、その度合いって、友情の深さと関係あるかも…・・・
なんて、しょうもないことをつらつら考えます。

さて。ジェリー・ケース、ありましたありました。

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私の撮った写真では色がくすんでしまっていますが、綺麗な深緑色。
これを一つにするか、
それとも、
プチ・ジュエリーケースをいくつか買うか。


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迷います。
うーん。うーん。
友人のお嬢さんのこと、よく知らないから、ぜんぜん、決め手がありません。
だから、贈り物って、苦手なのよね……

……そういえば、最近、とっても嬉しいプレゼントをいただいたわ。
ランコムの、芸術的に美しいケースに入ったグロス。あれは本当に嬉しかったなあ……。
                                                             
なんて、あらためてうっとりしたりして、肝心のモノが、なかなか決まらないまま、時は過ぎてゆくのでした。

ゴルチエの最初のモデル◆

先日読んだ本に、『コックと泥棒、その妻と愛人』(監督:ピーターグリーナウェイ、音楽マイケル・ナイマン)のことが書いてあり、懐かしく思い出しました。

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19年前に公開されたこの映画を私は、19年前、失恋直後に渋谷でひとり、観ました。
当時は、ピーターグリーナウェイという映画監督に「こわいものみたさ」に似た興味を抱き、そして音楽家のマイケル・ナイマンに夢中だったのでした。

映像は美しく音楽も最高だったけれど、あらゆる意味において過剰な物語世界に、幻惑されながらも、かなり、げんなりしたものでした。
今でも、この映画は「私の好きな映画ベスト10」に入ることはありません。
「好きではないけど、強烈なイメージを(無理やり)残した映画」に分類されます。「時計仕掛けのオレンジ」や「ブリキの太鼓」などと共に。


さて、当時「コックと泥棒……」について、完全に見落としていることがありました。

それは衣装です。


あの豪華で、物語の展開とともに変化する色彩のなかで、見事にその美を主張していた衣装、それは、ジャンポール・ゴルチエの手によるものだったのです。

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ゴルチエは他にも映画の衣装を担当しています。

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(KIKA)

「KIKA」、「フィフス・エレメント」。どちらも、私、好きな映画です。もちろん、好き、を形作る要素には多分にゴルチエが入っています。

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(フィフス・エレメント)

さて、そのゴルチエの奇抜なデザインについては、あれは見せるための衣装であり、着るための衣装ではない、と批判する人も多いそうです。

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たしかに、日常着に最適、とは言いかねるでしょう。

けれど、映画でのそれは、ほとんど芸術作品だと思うし、マドンナのステージ衣装の視覚的的効果を見れば、服は着るためのものか見せるためのものか、なんてどうでもいいことのように思います。

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さて、そのゴルチエの少年時代のエピソード。

少年はお絵かきと縫いぐるみの大好きな男の子だったので、両親は心配し、それをたしなめました。
少年は祖母の家に非難しました。そしてそこでナナ(クマのぬいぐるみ)と遊びました。お化粧をしたり、面白い服のアイデアが浮かぶとナナに着せたりしていたのでした。16歳までは一緒に寝ていたそうです。空き缶でアクセサリーを作る発想も、中学生のころナナと遊んでいて思いついたのです。
ナナはジャンポール・ゴルチエの最初のモデルでした。

子どもの、他の子と違った部分を、両親好みに是正することの危険さを物語っているように感じるのは私だけではないでしょう。


もし、両親が厳しく少年の趣味を禁じ、それを悪事のように決めつけていたなら、ジャンポール・ゴルチエのブランドはもちろん、伝統あるエルメスだって、いまどうなっていたのかわかりません!(ゴルチエは2004年、エルメスのデザイナーとして抜擢されているのです)


ゴルチエを手っ取り早く身近に感じたい方は、エビアンをどうぞ。ゴルチエ×エビアン、ゴージャスなコラボレーションです。

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昨年末のきらびやかなパーティーの情報はこちらからどうぞ

華やかな「フォト ライブラリイ」、とっても楽しめます。

                                                                                                                          

参:「世界のスターデザイナー」「ヴィジョナリーズ」

ムーディーなフォンデュ、こだわりのアメーラ★

ここで、何回か「年下の殿方と……」と書いているので、友人から「嘘でしょ、嘘。見栄でしょ、見栄」との指摘をされました。

もちろんフィクションな人生を行く私のことですから(いばることではないが)、フィクション0%とは申しません。しかし、声を大にして言いたい。「年下の殿方と……」は本当です。

先日なんて、チーズフォンデュを、「年下の殿方、2名」といただいてきてしまいました。

(どうでもいいことですが、「若いですね、と言われて喜ぶ」ことと「年下の男性と一緒に、をいばること」は、「ずいぶん年齢を重ねている女」の証拠です。わかってます)


アーティチョーク、その大胆な建築と、見晴らし抜群の立地で、なにやらそこだけ異国の風が吹いている……ように感じられるレストランです。


ランチは日替わりのセット(その日は「サーモンセット」でした)と、「スペアリブセット」があり、どちらも、すっごく美味しそうな写真つきのメニューで、そそられます。

けれどまずは、大評判の「チーズフォンデュ」をいただくことにしました。

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このチーズフォンデュ、美味しかったので、お店の方に尋ねました。
「ふつふつと煮えたぎる、このチーズの正体は?」
お店の方はにこにこと答えてくださいました。
「グリエール、プロセス、ナチュラル、パルメザン、牛乳、生クリーム、そして香りづけにほんの少しの白ワインです」

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美味しいパンはプリンスホテルのパン。
この日、私がいただいたのは、胚芽パン。
これがフランスパンになるときや、両方のミックスになるときもあるそうです。

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ところで。

巷では「焼肉を食べている男女を見たら、肉体的に親密だと思え」などという指令が出ているようですが、私は「チーズフォンデュ」を仲良くつつき、時々「あーん」などをしている男女を見ると、ヨーロッパのホテルのバスルームで仲良くしている男女を連想します。
(ちなみに和風のお鍋をつついている姿は温泉で混浴している男女。)

ようするに、チーズフォンデュは、とってもラブラブなイメージということが言いたいのです。

そんなチーズフォンデュを、年の初めに素敵な殿方2名といただけた私の2009年は良い年にならねばなりません(気合い)。


ミシェラドーロ・カフェ、こちらもとても眺めの好いカフェです。
そして、ジェラートがとっても有名。

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ちょっと迷いましたが、やはりあたたかなカプチーノをいただくことにしました。
そしてケーキを物色。
こちらのケーキ、すべて、珍しくって、美味しそう。「野菜」で作られているのです。

「キャロットスフレ」「白カブのムース」「さつまいもショコラ」……などなど。

ウインドウ前で「じー」っと迷う私。
あまりこってりしたのも嫌だし、さっぱりしすぎるのも嫌だな。

といった、すっごく半端な気分だったので、チョイスが難航していたのでした。
結局「アメーラトマトのレアチーズ」に決定。
「軽井沢特産のアメーラトマト」といったフレーズに惹かれました。

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美味しいケーキと、美味しいカプチーノで、平和なひとときを過ごせました。

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ところで、アメーラトマト、ってご存知ですか?

甘いトマト、くらいしか認識がなかったので、調べてみてびっくり。
これ、とってもスペシャルなトマトで、静岡と、それから軽井沢でしか生産されていないのだそうです。

興味のある方はこちらをどうぞ。
アメーラトマトのホームページ

二階のレストランでも感じたけれど、食材に対するこだわりが、きりりと感じられるお店で、私、好きです。

「挑発」が成功の鍵。ピエール・カルダン◆

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美輪明宏氏は、かつてピエール・カルダンにこんな質問をしました。

日本の美意識についてどう思いますか。

カルダンは答えました。

「手がつけられないくらい完成している。ゴッホも、ゴーギャンも、ロートレックも、マネも、日本の美術に対しては敬服していたのがよくわかる。ただし、洋服を着るとそれがどうしてあんなに変になるのか」
(「人生・愛と美の法則」より)


とほほ……。

……。

さて。


ピエール・カルダンといえば、バブルドレス、宇宙ルック、四角い袖などなど。
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どれも奇想天外で、発表するたびにジャーナリストたちの注目をあつめてきました。

そのカルダン、デザイナーとしてだけではなく、有能なビジネスマンとしても有名です。

たとえば、ライセンス方式をファッション界に持ち込んだ元祖はカルダン(今や世界百十数カ国にまたがる約900のライセンス収入がある)、

ユニセックス時代の到来を見越して、デザイナーとして最初にメンズを手がけたのもカルダン、

モードの大衆化を予感してデザイナーとして最初にプレタポルテ(高級既製服)を手がけたのもカルダン。

こういったことが「カルダンは、ビジネスマンで、もはやクリエーターではない!」という悪口も作り出しています。

さて、私個人的にはピエール・カルダンといえば、ジャンヌ・モローとつなげたいところです。

泣く子も黙るフランスの名女優ジャンヌ・モローは恋多き女ですが、若かりし頃、カルダンと同棲していたことがあります。

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ジャンヌ・モローの危険な魅力が画面からあふれる映画「エヴァの匂い」、この映画の衣装を担当したのがカルダン。
それまではシャネル一色だったジャンヌ・モロー、以後はカルダン一色となるのです。
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二人の出逢いについての、ジャンヌ・モローの言葉。

「一目ぼれだった。彼がホモセクシャルだということは知っていたわ。でも彼にわたしを愛させることができることもわかっていたの」

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ふたりのつきあいは五年続き、カルダンはジャンヌ・モローとともにパリ・シックを体現したのです。

昨年2008年の10月。
8年間の沈黙を破り、ピエール・カルダンは、南仏で2009年春夏コレクションを発表しました。

白髪のカルダンは快活にインタビューに答えます。

「当時、時代のリーダーになったのは僕のデザインがとても挑発的だったからだよ」

興味のある方は「ピエールカルダンジャパン」へどうぞ。動画も充実、とっても楽しめます。

参:「世界のスターデザイナー43」



山口路子プロフィール写真

山口路子

プロフィール
作家。2001年に東京から軽井沢に移住。
著書に『彼女はなぜ愛され、描かれたのか』(すばる舎)などのエッセイ集、小説『女神<ミューズ>』(マガジンハウス)など。軽井沢を舞台にした作品としては、小説『軽井沢夫人』(講談社)がある。
公式ブログ*山口路子ワールド*
http://anais.cocolog-nifty.com/blog/

軽井沢・プリンスショッピングプラザ
軽井沢・プリンスショッピングプラザ
公式HP