山口路子のMODEな軽井沢
毎週月曜日「プチ・ファッション・コラム」 毎週金曜日「今週の軽井沢エトセトラ」
好きな人に持って欲しい、吉田カバン★
February 27, 2009
吉田カバンの創業者である吉田吉蔵氏は、「カバンの原点は2本の紐である」と言いました。
関東大震災のとき、2本の紐を使って、多くの荷物を運び出す事ができた、その経験からの言葉です。
また、この経験は「カバンとは第一に荷物を運ぶ道具でなくてはならない」ことを吉田氏に教えました。
1962年に発表された吉田カバンのメインブランドである「PORTER ポーター」は、ホテルや空港で、カバンを運ぶ職業の「ポーター」からとられています。
吉田氏の経験を思えば、これは、見事なネイミングです。
「一針入魂」
を社是とし、日本製にこだわって高品質のカバンを作り続ける吉田カバンには、多くのファンがいます。
プリンスの「ペレッテリーア」は、そんなファンにとっては特別なショップ。
「カバンは運ぶもので、眺めるものではないのだ!」と叱られてしまうかもしれませんが、そのシンプルさゆえの美しさに、眺めたり触れたりしたい、という欲求が生れてきます。
そんな欲求と戦いながら、「好きな人に持って欲しいカバン」として三つ、選んでみました。
①こちらの革のカバンは、使い込んだらさぞかし……、と思わせるような品物。
汚れを気にせずに、汚れてもそれは歴史、といったかんじで、少々手荒に使って欲しいです。
↓
②また、こちらのは、素材のかんじが、なんともいえずに素敵でした。
PCを保護する機能もあり、スーツにもカジュアルにも似合いそう。
カバンの外見に強い主張がないのに、どっしりと安定していてマルです。
↓
③こちらは、とってもカジュアルに見えますが、いかがでしょうか。
私には、一見、とってもカジュアルなこのカバン、使い手のセンスというものを強く要求しているように思います。
三つのなかでは、最も難易度が高く、したがって、お洒落に興味のあるひとは、チャレンジしたくなるという……。
↓
……というわけで。
あれこれと、数人の男性を勝手に思い浮かべて、誰にも頼まれていないのに、考えました。
はい。「好きな男性に持って欲しいカバン、ナンバー1」です。
発表します。
それは、②番です。
①は、たとえば、電車で前に座っているひとが持っていたりすると「すてきだわ……」とうっとりするのですが、②のたたずまいが、一番、好きです。もちろん個人的な好みです。
- 最近の記事
- テーマ
-
- ◆プチ・ファッション・コラム(17)
- ★今週の軽井沢エトセトラ(15)
- おしらせ(2)
- バックナンバー