フォルチュニィのプリーツ◆

「東京都庭園美術館」で開催された展覧会。「ポワレとフォルチュニィ 20世紀モードを変えた男たち」。
前回のポワレ(3月30日の記事参照)に引き続き、今回はフォルチュニィをご紹介します。

ポワレについては、シャネルとのからみや、その活躍の舞台がパリだったということで、馴染みはあったのですが、フォルチュニィは、この展覧会で初めて知りました。

フォルチュニィ(1871~1949)。
ヴェネティアで活躍した芸術家。ファッション・デザイナーとして以外に、画家、舞台芸術家等の顔を持ちます。

さて。
庭園美術館のフォルチュニィ、「デルフォス」シリーズが圧巻でした。
気高い風貌をもつ古代ギリシアの彫像から命名された「デルフォス」。
シルクサテンに施されたアコーディオン・プリーツ。誰もが、三宅一生を思うことでしょう。


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このプリーツは、親指を使って襞(ひだ)を寄せ、襞同士をくっつけて、それを卵の黄身を使った糊で固定して、アイロンをかけ、その後、手で糊を除去する……気の遠くなるような手作業で生み出されているのだそうです。


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「デルフォス」ドレスの様々なバリエーションは当時、ヨーロッパ中の上流社会の女性たちの部屋着として、愛用されました。


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「デルフォス」ドレスは、特性のボックスに入れて販売されました。全体をねじり、蛇がとぐろを巻いたような状態で収められています。
ドレスのプリーツを保つためで、購入後も、クローゼットに吊り下げないで、ボックスに入れて保管するようにアドバイスされたそうです。

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また、19世紀後半、ヨーロッパ芸術に多大な影響を与えた「ジャポニスム」。これからもインスピレーションを得て、「キモノ」風のジャケットやマントなどを制作しています。


私がもっとも欲しいと思ったフォルチュニィはこちら ↓。フード付きケープです。

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今回の展覧会では、つくづく、自分の服の好みを知りました。

異国趣味、「キモノ」風、「流れるような」、「刺繍」、「プリーツ」。

これらがキーワード。
つまり、今、探しても、なかなか見つからない、出会えないデザイン。
だから、つい、自分で手を加えてしまうのです。既成のものに……。


参:「ポワレとフォルチュニィ 20世紀モードを変えた男たち」展覧会カタログ




山口路子プロフィール写真

山口路子

プロフィール
作家。2001年に東京から軽井沢に移住。
著書に『彼女はなぜ愛され、描かれたのか』(すばる舎)などのエッセイ集、小説『女神<ミューズ>』(マガジンハウス)など。軽井沢を舞台にした作品としては、小説『軽井沢夫人』(講談社)がある。
公式ブログ*山口路子ワールド*
http://anais.cocolog-nifty.com/blog/

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