ぴちぴち、セレブ気分のクローゼット★

プリンス、ニューウエストの「セレブリティクローゼット ウィズ ハニーバンチ」。


ピンク×ホワイトで、ふわふわなイメージの店内。
その明るくキュートなエナジーに、私のようなものは(どのような)、甘いめまいとともに、店内をさまよいます。
と、そんな私の目の前に、とってもかわいいお人形が……と思ったら、とってもかわいい女の子……失礼……、店長の飯塚さんでした。

あまりにも、「か、……かわいい!」と感激したものですから、「一緒にカメラにおさまってください」と無理を言ってしまいました。


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飯塚さんおすすめ、その①は「ハニーバンチ Honey Bunch」。
いまや、20代の女性を夢中にさせているブランドです。

そのコンセプトとは。
~ハニーバンチとは「恋人」の意味。恋人を虜にしてしまう恋愛のマジック。恋人に会った時の高鳴った気分をいっそう輝かせることのできる洋服をすべての女性に送ります~
(以上、公式サイトより)

ふむふむ。「恋人を虜にしてしまう恋愛のマジック」。ふらふらっとひきよせられるコピーです。

広告塔は「パリス・ヒルトン」。
ブログも配信されているようです。こちらからどうぞ。


なんといっても人気なのが、こちらのエコバッグ。
まとめ買いする人も多いそうです。

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飯塚さんおすすめ、その②は「スウィングル」。
この春にデビューしたばかりの、人気モデルの蛯原友里(エビちゃん)がデザイナーのブランドです。

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ブランドコンセプト、まいります。

~ロンドンでは限られたエリアに住む(S、W、SWといった番地名が住所に入る)住人たちはSwingleと呼ばれ、彼らのハイセンスなライフスタイルはみんなの憧れの的。
スウィングルは、ヨーロッパの雰囲気を漂わせつつ、女性なら誰しもが根底に持っている、カワイイをベースにしたロマンティックなカジュアルスタイルや、程よいモード感、トレンドを取り入れた大人めフェミニンスタイルなど、働く女性の「今の気分」をくすぐるスタイリングを提案します~

のだそうです。(以上、公式サイトより

ふむふむ。
私はブランドコンセプトをじっくり読むのが好きなのですが、きらびやかな単語の向こう側に作り手の苦労が見えて、胸が熱くなります。
さて、そうこうするうちに、今回の二つのブランド、共通点が見えてきました。

私から見ればハニーバンチもスウィングルも、路線は、「ちょっとセクシー」で「とってもかわいい」。
そしてどちらも「セレブな気分」を味わえそうなのです。
ここがきっとポイントなのね。

……そういう意味で、ショップのネイミングはお見事です。
「セレブリティ クローゼット……」なのですから。

ふわふわピンクな気分で、アンチエイジングなひとときを楽しめました。

グレースから受けとったこと◆

世の中はほんとに便利になりました。
調べ物が「こんなんでいいのでしょうか」と、なにやらやましさを覚えるほどに簡単になりました。
以前なら、図書館やら書店やらをぐるぐるまわって、ようやく得られた情報、あるいは書籍がインターネットで簡単に手に入ります。
そんなことを、あらためてつくづく感じたのは、ひょんなことから「ある人物」を調べることになり、ネット上の糸をたぐっていったら、2年前の女性誌に「ある人物」が掲載されている情報を発見、その女性誌は「GRACE グレース」、ただいま休刊中のようですが、バッグナンバーをアマゾンのユーズドで購入することができました。

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このような流れがあり、冒頭の「世の中はほんとに便利になりました」となるわけです。

さて、「ある人物」は内緒ですが、2年前の7月号、ちょうど夏、というわけで、ある意味、とっても楽しめました。
ざっと眺めた感想は、
「レギンスがまだ世の中を支配していないこと以外、流行はそれほど変わっていない」
ということです。

それで、特集の一つにこんなのがありました。

「優雅スタイルで旅へ! ジャッキーのように、グレースのように――ジャッキー派&グレース派のコーディネート拝見」

ジャッキーとはジャクリーン・ケネディ・オナシス。グレースとはグレース・ケリーです。

なんて志の高い特集なのでしょう!

そしてこの特集は私に、ひとつの気づきを与えてくれたのです。
                                                             
例として、グレースをピックアップします。
「凛としたシャツ・スタイルがグレース・カジュアルの基本」
というキャプションとともに、マニッシュなストレートパンツ姿が美しいグレース・ケリーの写真。その他のグレースの美しい写真の数々。

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そして、「グレースのトランク拝見」など、いろいろあって、
「グレース風。旅先コーディネート」
と続きます。

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そして、私は知るのです。
「ファションじゃない、そのひと本人なんだ……」
という当たり前のことを、あらためて、知るのです。
これが気づきです。

これは、美容院で、モニカ・ベルッチや、イザベル・アジャーニの写真を見せて、「こんなふうにしてね」とオーダーし、仕上がりに愕然とするときの感覚とよく似ています。

ヘアスタイルがイメージと違うから愕然とするのではないのです。
オーダーした通りのヘアスタイルだからこそ愕然とするのです。
おんなじヘアスタイルなのに、モニカでもイザベルでもない、ふつうのひとが鏡に映っていることに、愕然とするのです。

                                                             
それでは、ジャッキーのように、グレースのように、はたまたモニカのように、イザベルのように……と彼女たちを研究し、彼女たちの真似をするのは愚かなのか。
いいえ、それは違います。

研究する視点を変えればよいのです。
真似する部分を変えればよいのです。

彼女たちがなぜ、そのヘアスタイルで、ファッションで美しく見えるのか。
どの部分が彼女たちの欠点をカバーし、美点を際立たせているのかを、知るのです。

そして、それを自分自身に活かすのです。
何度も失敗しながら、涙ぐましい努力を続けるのです。
それは人生のすべてではもちろんないけれど、彩りのひとつであることは確かです。

パフューマジック、香りのうずのなかで★

2008年の4月に発売されて以来、驚くほどの人気商品となったChloeクロエの「オー ド パルファム」、これを買うためにだけ訪れるひともいるでしょう。

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プリンスの「パフューマジック」。

……そう思いながらお店を訪れましたら、やっぱり、「人気№1」に輝いていました。

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この香水は、「クラシックなローズの香りをローズのエッセンシャルオイルを使うことなく再現」
したことが特徴のひとつ、「クロエ・ウーマンの創造的で自信に満ちた個性を表現」しているのだそうです。

トップノートは「軽やかで魅惑的」、これが次第に「官能的な香りへと変化」し、ラストは「透明感と温かみを感じさせる」、とっても魅惑的な香りのようです。

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このボトルデザインが粋です。表面にプリーツを寄せたガラスのスクエアボトル、これはデザイナーのパトリック・ヴェイエが手掛けたのですが、クロエのブラウスの袖からインスピレーションを得たのだそうです。
                                                             

人気№2は「ジャンヌ ランバン」でした。

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ジャンヌ・ランバン。ひとりの女性の名前です。
彼女は、アバンギャルドな才能をもち、エレガンスと洗練の極みを作り上げた、と評価される「ランバン」の創始者です。
19世紀の終わりに、22歳で自らのファッションハウスを作り上げたというのですから、ただものではありません。

この香水は彼女に敬意をはらった、とってもシンプルなネーミング。

香りは?

調香師のアン・フリッポの言葉に耳を傾けましょう。

これまでの香水には見られなかったユニークなフローラルの象徴として表現しました。これは奪われたくちづけ、上品さへの切望、忘れがたい女性を描くポエトリーなのです
……惹かれます。

                                                             
マークジェイコブスの「デイジー」も発見。こちらもたいへん人気のある香水です。

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「デイジー」って「雛菊」。……可憐な女性用なのでしょう。

私が読みとったところ、この香水は「遊びこころ溢れた天真爛漫さ」「フレッシュでフェミニン」「まじめすぎない」「気軽な感覚」「若々しく洗練された感覚」「無邪気なビンテージの魅力」、これらがキーワードのようです。
が、……やはり……キーワードは少ないほうがインパクトがあります。


おまけのサングラス。 
                                                          
サングラスも豊富に揃っています。
「トミーガール」、私好みの大きなのがたくさん。迷いましたが黒いのはいっぱい、赤も持っているので、パープルに手がのびました。

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パフューマジック、お気に入りの香水を探す人々でとっても賑わっていました。

ファッションの好みの変化◆

イザベル・アジャーニといえばフランスの大女優、その美貌と、アンチエイジング・エナジーで人々を魅了しています。もちろん演技力も。
二週間ほど前でしょうか。
心優しい知人からいただいたDVDを観たのは。
日本版のタイトルが「イザベル・アジャーニの惑い」という、ぜんぜんそそらないものだったので、ずっとそのままにしておいてしまっていました(Kさんごめんなさい)。

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ところがひょんなところから、この「イザベル・アジャーニの惑い」という映画の原題は「アドルフ」だということが判明。ぜんぜん違います。

「アドルフ」といえば、コンスタンの手によるフランスの素晴らしい恋愛心理小説。
私の大好きな小説なのです。

筋書きは、前途有望な青年アドルフが、ある伯爵の愛人エレノールに恋を仕掛ける。
エレノールはアドルフに溺れて伯爵も子供たちも贅沢な生活もすべて捨てる。するとアドルフが逃げ出す。そして悲劇が。

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という、よくある話なのですが、恋が冷めてゆく男の心の動きが、細かく描かれていて面白いのです。
まったく!
「愛していて愛されないのは恐ろしい不幸である。だが、もはや愛していないときに情熱的に愛されるのは、更に大きな不幸である」
こんな身勝手なセリフ!
(……でもなぜか好き)。
映画も、原作からそれほど離れていなくて楽しめましたが、それよりも何よりも、息が止まるほどに見入ってしまったのがあって、それは特典映像として収録されていた「イザベル・アジャーニ来日インタビュー」でした。

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一人の女性の美しさに、こんなに魅了されたのは久しぶりの経験です。
視線の動かし方、手の動き、多くを物語る瞳……そして品格漂うメイク、ヘアスタイル。
そう! 
このショートヘアのイザベルと、黒いブラウス、細くV字に開いた胸元に重たく下ろされたゴージャスなペンダント。完璧です。繰り返して三回、観ました。
                                                             
そして、自分のなかに変化が訪れていることを知ったのです。
以前ならば、たぶん、このイザベルにここまで魅了されなかった。
どちらかといえば、こんなかんじのモニカ・ベルッチが好きだった。↓

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今でももちろん好きだけど。だーんと開いたデコルテも好きだけど、それでも、イザベルのこの露出度少の黒いブラウスのほうが、今の私の好みなのです。
好みってほんと、変化します。

いま、クローゼットをながめ、「これだけ並んでいても、着たい服が一枚もない!」とひとりで絶叫したりするのですが、だから新たな欲望が芽生えて、それが人生を彩ったりするわけなので、そう考えると、好みの変化、100%悲観しなくてもよいみたいです。

ようじと豆とふくろうと★

★「我蘭憧」と書いて「がらんどう」と読む、このショップは木製品の専門店です。
ヨーロッパを中心とした木のオモチャがたくさんあります。
とっても楽しいのだと思います。けれど、私の場合はどうしてもそこに興味がいかず……無理は禁物なので、自分の興味あるコーナーへ向かいました。
まずは、「ぬくもりのある……」という形容がぴったりの、やわらかなラインの家具を愛でます。
しかし大きいので、携帯写真の限界が……。
そこで、次に興味のある、食卓関連のグッズコーナーへまいりました。

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葉っぱのかたちの「なべしき」です。
我が家ではダッチオーブンその他、鍋ごと食卓に出すパターンが多いので、なべしきは欠かせません。ひそかなコレクターと言ってもよいくらいです。

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こちらは「へら」です。つい手にとって、撫でてしまいたくなったので、そうしました。
「へら」には色んな素材のものがありますが、これはとっても使いやすそうです。

それで、こちらはスプーン、フォークなどなど。
我が家では木のものは使わないけれど、なんだかキュートな絵だったので。

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ラストはこれ。

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ようじ。
ようじほど、使いこなすのが難しいグッズはありません。
食事の席で、美しくようじを使っているひとを見たことがありません。
手で隠しながらやっても、それはそれで滑稽だし、ほんとうに、なぜ、このようなものがテーブルに置かれるのか不思議です。
テーブル上ではなく化粧室に用意してあるお店を発見すると、それだけで好きになってしまうくらいです。
でも、このお魚の、みょうに気に入りました。
                                                             
★「すみや
「プリンスのそっち方面行くなら……」と近親者に頼まれたので、寄りました。
すみやオリジナルの豆のお菓子、「青豆のとっかん」と「福雪豆」です。

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これ、たしかに食べ出すと、止まらなくなりますが、でも! 豆ですから、クッキーなどよりはヘルシーな気分になれて精神衛生上◎です。
                                                             
それで、そのお豆の上にこんなのを発見したのです。

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こういう種類のものに、ふだんの私はぜんぜん興味がないのです。
けれど、その日は、なんだかとっても物憂い気分でした。だからでしょうか。じっと眺めてしまいました。説明書きまでじっくりと読む。

「森のふくろう」
「昔からふくろうは不苦労(苦労しない)、学問の神様、幸運を呼ぶと言われ、幸せの神様として人気の動物です。二匹のふくろうがおなかに福をため込み、幸せをもたらします。玄関やお部屋に飾って福を呼び込みましょう」


いかがでしょうか。上記文章に、ふらふらっとした方は、きっとあのときの私と同じ精神状態に違いありません。

「ほんと? 玄関に飾ったら、ほんとに幸せをもたらしてくれるのか? ぜったい?……(ひとすじの涙がほろり)」

そんなかんじ。
……。
意味不明になっておりますが、ちょうど近くを通りかかったお店の方に、「この、ふくろう、買う方多いですか?」と尋ねましたら、「とっても人気の商品なんですよ」とにっこり。
みんな、幸せを求めているのね。

欲望のハンドバッグ◆

先日、「それ」を、六本木で目撃してしまいました。
前回、「それ」を目撃したのは銀座、その前はまた六本木、その前は……。
                                                             
「それ」というのは、「カップルで、男性が女性のバッグをもっている」という現象です。
誤解のないよう、もうちょっと詳細に言えば、

「男性が、(おそらく「キミに箸より重いものを持たせたくない」という一時的な優しさから)、連れの女性が持っていたバッグを「持ってあげている」

という現象です。荷物みたいに。
この現象については、ほかの作品で別の角度から切っていて、それでもまだ足りなく、ここで書こうとしている私は、よほど「それ」が嫌いなのだと思います。
                                                             
私自身は、高価なバッグのコレクターではないし(なれないし)、でもバッグも靴も、服も、大好きだから、自分の好みのものだけを身につけたい。
この気概だけは強烈にあります。
だから、出かけるときは、頭の先から足の先まで(自分なりに)コーディネイトし、玄関のドアを開けるわけです。
「いつも同じカッコだと思われるかな」と案じつつも、
「今日の気分はどうしても黒いミニドレスに黒い靴なのよね」
となればバッグに色を持ってくることが、すっごく重要になってくるわけで、それはマニキュアの色と合わせて決めたりします。
紫だったり赤だったりゴールドだったりと。
誰も気づかないとしても、それは自分の楽しみでありプライドであるのです。
ですから、隣を歩く殿方が私のバッグをとりあげて持ってしまったら、烈火のごとく怒るでしょう。
私にとってそれは「スカートだけ脱がされた状態で歩く」あるいは「靴を脱がされた状態で歩く」のと同じことだからです。
                                                             
そんなこんなで、「それ」現象を「すごく不思議だ!」と思いながら、東京駅の書店で雑誌を購入しました。
知り合いから「〇〇ページ、ぜったい読んでね」と頼まれていた「プレシャス8月号」、帰りの新幹線で、プレシャスなひとときを楽しみました。

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久々に購入したファッション雑誌だったので、すべてが新鮮。

なかでも、私の欲望をわしづかみにしてくれたのが、ヴァレンティノのハンドバッグでした。

リザードの『ペタル』バッグ
リザードって「トカゲ」です。ペタルって「花びら」
トカゲでつくった花びらのかたちのバッグ。
って訳すとなんだかおどろおどろしいです。


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ヴァレンチノの「ペタル」シリーズは以前より、「好みかも……」とチェックはしていましたが、今回のこれはノックアウト。


「マキアージュレッド」なる深紅の美しさが……。ああ。
                                                             
もともと、クラシックなワンハンドルのバッグが好きなのです。
なのに、なかなか売っていなくて、けれど ↓ このバッグ(これもヴァレンチノ)の説明のところに、このような形のが「復活」と書かれていたので、期待したいです。
                                     
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と、最終の新幹線のなかで、欲望ぎらつかせて、あっという間の一時間。
                                                             

しみじみと思ったのは、このようなバッグを持ったひとで「それ」をする人はいないだろうな、ということです。

もちろん「それ」をする人たちは、「こだわり」がとっても薄いのでしょう。
嫌われること覚悟でいえば、服装をはじめ、歩き方、姿勢、ヘアスタイル……全体のたたずまいも美しくない。
そして、さらに、その人たちは、自分自身にとって「大切な」「とても気に入っている」バッグを持っていないのでしょう。


価格、ブランドは関係ないのです。
たとえ5千円のバッグであろうとも、自分の美意識にかなっていれば、それは「大切な」「とても気に入っている」となりうるし、持つ人を輝かせるのだと、私は信じています。

「バーゲン」情報です。

本日より、プリンスが一段と賑やかになりそうです。
7月10日(金)~7月20日(月)、夏のバーゲンが開催されるのです。
私の周りでも、「立地条件を活かし、初日の10時に行くわっ」と意気込んでいる方々がおいでです。

ぜひ、みなさまも、こちらを ↓ チェックの上、お出かけくださいね。

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アール・デコも好き◆

前回の「プチ・ファッションコラム」、部屋の大整理で「アール・ヌーヴォー」の本を発見したことを書きました。同時に発見したのが「アール・デコ」の本で、今回はそのご紹介です。


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「アール・デコ」というのは、「アール・デコラティフ」の短縮バージョンで、直訳すれば装飾芸術という意味になります。
1925年に開催されたパリ万博、正式名称が「現代装飾芸術・産業芸術国際博覧会」なのですが、すっごく長いから、中の二つの単語アール・デコラティフをとって、「アール・デコ展」と呼んだのです。
ここからこの時代、1920年代を中心に流行した装飾スタイル全般を「アール・デコ」と呼ぶようになりました。
                                                             

ファッションの世界では、ポール・ポワレに始まって、ココ・シャネルへと引き継がれてゆきます。
ポワレについては以前にこちらで書きました

                                                             

第一次世界大戦があって、それを機に社会が変わって、女性がどどどっと社会に進出します。
そうです。
仕事をする女性たちが増えたのです。
彼女たちは、しとやかなよちよち歩きをやめて髪を切り、活動的になりました。
そして声を大にして要求しました。
                                                             
「機能的で、しかもエレガントな服が欲しい!」
                                                             

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この要求にポール・ポワレ、ココ・シャネル等のデザイナーがこたえてゆくわけですが、モードが変われば、アクセサリーも変わります。

                                                             
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それまでは、長い髪を結い上げていたから、アクセサリーといえば髪飾りの類が中心でした。
けれど、いまや女性たちは髪を切っています。
そして胸元が広くあいた直線的な服を着ています。

                                                             
さて、次に何が必要でしょうか。そうです。短い髪に似合うイヤリング、広くあいた胸元を飾るネックレス、あらわになった腕を飾るブレスレット、なのです。

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***

やっぱりいいなあ、アール・ヌーヴォーもいいけど、アール・デコも好きだなあ。
とため息まじりでページを繰り、はっと指を止めました。

そこには「シガレット・ケース」がありました。


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シンプルでシックなデザインのシガレット・ケースに、むかしむかし、15年くらい前に出会った女性のことを思い出しました。

彼女は、当時おそらく40前後、今の私くらいの年齢だったと思います。
腰まであるまっすぐな黒髪と、くろぐろと縁取られた目が印象的なアーティストでした。

何人かのひとたちと、私は緊張しながら、お酒を飲んでいました。
そして煙草を吸おうとバッグから煙草の箱を取り出したとき、彼女が言ったのです。
ほかのひとに聞こえないように、私のほうに口を寄せて。
                                                             
「あなた、煙草吸うならシガレット・ケースを持ちなさい」
                                                             
そして、彼女は小さな黒いビーズのハンドバッグから、シガレット・ケースを取り出して見せてくれました。
赤と黒の渦巻きみたいなデザインでした。

そして、そのシガレットケースから煙草を一本取り出して、吸ってみせたのです。
その一連の流れが、圧倒的で、私はほとんど動かないまま彼女を見つめていました。
                                                             
現代では、こんなやりとりは、はやらないのでしょうね。

「あなた、煙草からだに悪いから、おやめなさい」

と、なるのでしょうね。
(念のため(誰に対する念なのかな)、現在の私は喫煙者ではありません。)

ハンカチにしても(以前、ヴァレンティノのところで書きました)、シガレット・ケースにしても、小物関係のこだわりに、私は弱い。

そんなことを確認して、「装飾デザイン アール・デコ装飾の世界」を閉じました。

ラグジュアリーなアビステで★


南青山で、帝国ホテルで、ニューオータニで、ザ・プリンス・パークタワーで、ヒルトンで時々立ち寄る「アビステ」のアウトレット店がプリンスにあります。

ABISTE。公式サイトによれば、
「大人の遊び心」をくすぐるコスチュームジュエリーを世界中から選りすぐり、装いをインスパイアする喜びと夢を与え続けている……。

そんなショップです。

価格帯は3800円から20万円位まで、平均価格は1万円前後となっています。

かわいい価格なのに、とってもラグジュアリーな気分になれる。
プリンスのアビステで、そんなふうに思いました。

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世界各国から集められた、個性的なアクセサリーの数々に、くらくらになりながらお気に入りを探します。

まずはイタリアからやってきたこちらのネックレス↓。
V字の胸元につけたい。とっても存在感があるけれど、ピンクの色がやわらかくて美しいです。
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オーストリアからはこちら↓。
上のネックレスを合わせてもよいかもしれません。
おおぶりのリングです。

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気温の高い午後で、すこし汗ばみながら、さまざまなリングを手に取り、それらと合わせるワンピースなどをあれこれとイメージして、楽しみます。

それから、入ってくるときに気になっていた、「きらきら」と輝くコーナーへまいります。

きらきらはスワロフスキーの輝きなのでした。

わあ。すごい↓。

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こんな文具だったら、きっと仕事も優雅にはかどることでしょう。こういうのって、なかなか自分では買わないからプレゼントに喜ばれるでしょうね。

ところで。


私は「くちびる」が好きで、唇がいっぱいのレジャーシートも持っているし、唇がいっぱいのワンピースも持っています(*このワンピース、なぜか娘に不評で、一緒に出かけるときには着ないで、と懇願されるのです。そんなに派手ではないのになぜ)。
それから、携帯メールのマークにも、唇を使います。
一時期、最後に「ばいばい」の意味でつけていたら、あるひとから、「誤解されるから自粛したほうがよい」とアドバイスされて、それからは慎重に使用しています。

そんなですから、このきらきら唇バッグはたまりません。

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実際に使う場面は限られるかもしれないけれど、唇コレクションに加えたいです。

                                                             
というわけで、最後に宣伝しながら「ばいばい」です。
マン・レイの絵画、大好きなカバーです。

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山口路子プロフィール写真

山口路子

プロフィール
作家。2001年に東京から軽井沢に移住。
著書に『彼女はなぜ愛され、描かれたのか』(すばる舎)などのエッセイ集、小説『女神<ミューズ>』(マガジンハウス)など。軽井沢を舞台にした作品としては、小説『軽井沢夫人』(講談社)がある。
公式ブログ*山口路子ワールド*
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