山口路子のMODEな軽井沢
毎週月曜日「プチ・ファッション・コラム」 毎週金曜日「今週の軽井沢エトセトラ」
ジル・サンダー、「永遠にして唯一の一着」◆
August 31, 2009
カヴァーのドレスに魅せられて名古屋駅のキオスクで衝動買いしたヴォーグ10月号。
ドレスはルイ・ヴィトンでした。朱のリボンベルトがとっても美しいです。
さて。
「カヴァーに魅せられての衝動買い」のわりには、興味深いページがたくさんあり、とってもトクをした気分です。
興味深いページのひとつをご紹介します。
すでにファッション界に激震をもたらしているジル・サンダーとユニクロのコラボですが、その作品が何点か掲載されていて、さらにジル・サンダーのインタビュー記事があったのです。
ジル・サンダー。
その名の響きが雷のようで、素敵です。そしてデザインも同じイメージで、とてもかっこいい。
今回のインタビューのなかでも、「自分の使命」は「無駄な装飾のないシンプルなスタイルの創造」と言い切っています。
インタビューの内容はやはりユニクロとのあれこれが中心ですが、最後のほうでインタビュアーが「女性と年齢」について尋ねています。
「女性は年齢とどう付き合っていくべきだと思いますか? また女性が年齢を重ねていく上で、ファッションはどんな役割を果たすのでしょう?」
これに対してジル・サンダーは次のように答えます。(抜粋)
***
「さまざまなことを成し遂げてきた人には特別な美しさが備わっているのだから、女性たちはその成熟した個性を隠すべきではないわ。強さや自尊心は、いつだって魅力的なものよ」
「いくつになっても自分の着るものを丁寧に選ぶのは、とても大切なことだと思うわ。そうすれば必ずそうしただけの価値はあるのだから」
大賛成です。
とくに、「成熟した個性」と「いくつになっても自分の着るものを丁寧に選ぶ」が気に入りました。
「丁寧に選ぶ」というのは、自分が身にまとうもの、つまり服に対して慎重になるということだと思うのです。
丁寧の反対は、「乱暴」ですから。
また、インタビュアーはこんな質問もしています。「ミニマリストと言われるあなたが、たった一着でこの先ずっと過ごすとしたら、その一着にあなたはどんなルックを選びますか?」
私なりに解釈すれば「永遠にして唯一の一着」ということでしょう。
ジル・サンダーは「白いシャツ」と答えています。
みなさんは、どんなルックを選びますか?
こういう基本的な好みも、いつしか変化してゆくのかな、と思いつつ、私はいまのところ、着心地の良い黒いミニドレス、と答えます。
(参) ヴォーグ ニッポン 2009年10月
生キャラメルはショコラな美味しさ★
August 28, 2009
公式HPによると、
「花畑牧場は……食べる人を幸せにする つくる人を幸せにする 地域の人を幸せにする」、そんな経営理念があるようです。
シニカルに、モノゴトを斜めに見ることばっかりやっているような人間(自分)にとっては眩しい理念といえましょう。
けれど、こんな理想を本気で信じてみたいときだって、たまには、あるのです。
そう。たとえば、「生キャラメル」をいただいたときなど。
とある夕刻に、プリンスのニューイースト「花畑牧場カフェ&ホエー豚亭」に出かけました。
「生キャラメル」なるものを経験してみようという魂胆です。
マンゴー、夕張メロンなど、いくつかのフルーツちっくなものと迷いましたが、まずはやはり、プレーンタイプからまいります。
生キャラメルだけにしておくつもりが、つい「生キャラメル チョコレートクリーム」の誘惑に勝てず、購入。チョコレートクリームの存在は内緒にしたまま帰宅すると、そこには私と血のつながりがある大人1名と少年少女計3名がいました。
さっそく、生キャラメルを開けると、つぎつぎに手が伸びます。↓
せこい私は、「高価なキャラメルなのだから、味わって食べること」と命令。
みんな、にこにこハッピーモードで、もぐもぐ。
すぐに「ねえ、あっという間におわっちゃうよ」と残念そうな声が。
たしかに。
一瞬の美味しさでした。
私自身も少年少女と同じ気持になりました。
つまり、「あっという間におわっちゃって残念」だという気持に。
けれど、すぐに思いなおしたのです。この瞬間的な美味しさは、もはや「キャラメル」ではないのだと。
私や少年少女の頭のなかには「グリコのキャラメル」のイメージがあるからいけないのだと。
どちらかといえば、この「生キャラメル」はショコラに近いのだと。
そう思うと、ああ! 濃いウイスキーと合いそうだ! 夜のお楽しみにとっておけばよかった!
と後悔の念が……。
***
さて。
内緒にしていた「チョコレートクリーム」が我が家のダイニングテーブルにある光景です。↓
朝食のパンにつけて、楽しんでいます。
ざらつきがなく、しつこさもなく、とっても美味しいです。
「それいゆ」初体験、少女とハハの物語◆
August 24, 2009
ある日、ハハと少女は暑い都会へ出かけました。
いくつか所用を済ませたのち、「本日のメインイベント」(少女にとって)である、広尾の「それいゆ」に行きました。
駅からすぐ、明治屋の向かいにある小さなショップは中原淳一でいっぱいでした。
はじまりは、一冊の雑誌でした。
ハハが以前にこのコラムで紹介した美輪明宏の「おしゃれ大図鑑」からのつながり(こちらからどうぞ)で、購入した別冊太陽、「美しく生きる 中原淳一 その美学と仕事」。
ハハが自分用に購入したものでしたが、これにはまってしまった少女がひとり、いたのでした。
時間があればページを繰って、ときおり絵を模写したりして、「少女の友」や「ジュニアそれいゆ」を購読したいと言い、「もう、いまはないよ」とハハに言われ、「あーあ、淳一(←よびすて)が雑誌出してる時代に生まれたかったなーっ」と嘆き、「あたしも」とハハが同調し……そんな日々を送っていましたが、ようやく中原淳一ファンの聖地である「それいゆ」の扉を開くことができたのでした。
ふだん、自分本位で生きているハハも、少女の、このような表情を見るためなら「どんな苦労も厭わないわ」といきなり浪花節っぽくなるくらいに、少女の横顔は、なんともいえないエナジーで輝いていました。
店内には、それこそ夢にまで見たものがあふれかえっているわけですから、目が泳いじゃって泳いじゃってたいへんです。
もっとも悩んだのが、やはり雑誌、本関係で、もっとも欲しかったのは「ジュニアそれいゆ」の復刻版セット。
しかしながら高価だったので、ハハが却下。
許可された三冊を手に取り、なんども中を見て、お店の方(おふたりいらしたのですが、おふたりとも、とっても「それいゆ」でした! 注:それいゆ=フランス語で太陽、の意味です)と相談しながら、ようやく決定したのは、もっとも大きな一冊でした。
いわゆる大型本、というものです。画集ですね。
「買ったらぜったい自分で持つのよ」というハハの言葉が重くのしかかったようですが、それでも欲望が勝ったようでした。
帰りの新幹線で、少女は嬉々として大型本を広げ、「このなかでどれがいい?」とハハに話しかけ、ハハは「そういうの、やめてって言ってるでしょ」と冷たく返しつつも、ついつい美しいデザインに身を乗り出して、「あたしはコレだな」と、コメントし、「いいね、きれいだね」と少女が言い、「そうなのよ、こういうかちっとしたハンドバッグが欲しいのに、いまはないのよねーっ」などとハハが憤慨して……そんなふうに時が過ぎました。
***
帰宅して、眠いはずなのに、少女はやおら部屋の片づけを始めました。
「いったい何が起こったのか!」とハハは驚きましたが、すぐに「なるほど」と頷きました。
「それいゆ」で、画集のほかにも小さなシールと、いわゆる「紙袋」を買ったのです。図柄が気に入って、「部屋に飾るために」買ったのでした。
さて、少女が購入した大型本の裏帯には中原淳一の言葉が大きく載っています。
***
「おしゃれな人」とは、どんな人でしょう?
それは美しくありたいと思う心が、ことさらに強い人のことです。……上手におしゃれをして、人の心をたのしくさせるような人になってほしいと思います。
***
深読みをして、「おしゃれ」とはなんて難しいのだろう、としみじみ思うハハなのでした。
おしまい。
クレープ・ド・パリで「軽井沢グレース」を★
August 21, 2009
タイトル、「ティファニーでお茶を」ふうを狙ったのですが、ちょっと長いようです。
さて、プリンス、「味の街」にある「クレープ・ド・パリ」で、冷たいスイーツをいただきました。
その名も「軽井沢グレース」。
マンゴーグレース、軽井沢ブルーベリーグレース、プリンセスストロベリーグレースの3種類があります。
とっても甘いふんいきの「プリンセスストロベリー」にも惹かれますが、やはりここは「軽井沢」という名が冠されているブルーベリーを選ぶべきでしょう。
そしてもちろん「ヒアルロン酸ジェル」をトッピング。
ヒアルロン酸といえば、私くらいの年齢の女は、ヒアルロン酸に足を向けて眠れない、そのくらいの重要な存在。その優れた「保水力」で、加齢によるシワ、タルミと闘います。また、関節の潤滑作用もありますから、しなやかな動きにも効果的です。
というわけで、「たっぷりトッピングしてね」と念じながら、グレースが美しく出来上がるのを待ちました。
アイスクリームのトッピングもして、ゴージャスなグレースを手渡され、その大きさにびっくり。
これは……別名、「恋人たちのグレース」といえましょう。
ふたりで、あーん、しながらいただくのにぴったりの大きさなのでした。
私は偶然……、ではなく、若い殿方と一緒だったので、(あーん、は自制したものの)、「男女でいただくグレース」体験、なんとかすることができましたが、ひとりだとちょっと淋しいかもしれません。
かんじんなお味。ジェルの食感がなんともいえずによろしくて、美味しかったです。
このお店はクレープ専門店。いま一番のお勧めは「クレープ ブリュレ」だそうです。
「フランス産ナチュラルシュガー」×「北軽井沢のミルク」を使用。
「カスタードをカリッとキャラメリゼした香ばしい表面に中にはアイスクリームが入った贅沢な美味しさ」
そそられたので、今度は、これをいただきに伺うつもりです。
ところで。
クレープといって思い出すのは、十年以上も前になりますが、南フランスを友人と旅したときのこと。
とあるカフェ、となりのテーブルにいたおばさまグループが全員クレープを食べていたのです。
大きくて平らなお皿に、それはそれは薄いクレープがのっていて、その上にはチョコレートとナッツかなにかの、ごくシンプルなトッピング。
つい「おいしそうですね」と話しかけたら、「すこし食べてみる?」なんて言ってくれて、遠慮しましたが、やはりフランスはクレープの本場なんだな、とへんなことを実感したのをよく覚えています。
そう、クレープはフランス北西部、ブルターニュ地方で生まれた料理。
土地が貧しいこの地方では小麦の栽培が困難だったことから、そば粉を使ったそば粥などが日常食としてあったのですが、あるとき、そば粥を焼けた石の上に落としたら、薄いパンみたいに焼けたことから、パン代わりに食べるようになったのだそうです。
だから、クレープなるもの。元はそば粉で作った薄いパンケーキで、「ガレット」と呼ばれているのですが、このガレット、はフランス語で小石を意味するガレからきているのでした。
以上、クレープについてのプチうんちくでした。
ダイアナと美脚文化★
August 14, 2009
「ダイアナ」の公式サイト、ブランドコンセプトのページには、少し開いた車のドアから裸の足がのぞいています。そしてその右側に次のような文章が。
***
裸足である。
コサージュ付きのサンダルを履けば、甘くコケットになる。
シックなピンヒールを履けば、知的な大人ができあがる。
人は靴を履く。自分を表現するために。
いまや自分の個性や才能をアピールしなくては
誰も振り返ってはくれない時代である。
そこで問われるのは表層的な飾りだけではない。
本質、すなわちスタイルヘのこだわりが問われる。
新しいスタイル、表現を求めて
ダイアナはこれからも常に美足(脚)文化を提案していく。
街にスタイリッシュな女性があふれるように───
***
↑ 「人は靴を履く。自分を表現するために」……「美足(脚)文化」……。
靴の購買意欲をかきたてる文章です。
プリンスの「ダイアナ トータルルック」で、ときどき、靴を買います。丁寧な対応と、アフターケアがしっかりしているところが、とても気持がよいお店です。
今回もいくつか、ほしいもの、見つけました。
パリの老舗ブランド「ロベール・クレジュリー ROBERT CLERGERIE 」の、個性的で履きやすいサンダル。日常用に一足欲しいです。
こちらは、ちょっと大人の「テルース Tellus」。
キーワードは「高品質、高感度、高技術、高級」。
創作の基本は、
「アートであること。ただし遊び心を忘れない。そして、With Love」。
このコピーもまた、迷いがなくて、いいです。
そして繊細な靴を発見。
似たのを持っているので買うのは断念しましたが、美しい。
ところで私は靴を買うとき、いつも、あるひとの言葉を思い出すようにしています。それは夢の靴職人といわれたフェラガモ氏の言葉です。
彼は言いました。
「靴というものは、はいた瞬間から快適でなければならない。……店を出る時点でフィットしていない靴は、その後も絶対フィットしない。決して、絶対にフィットしない」
ほんとうに、その通りなのです。身をもって知ってしまっています。それなのに、私は、あまりのすがたかたちの美しさに負けて、フィットしていない靴を買ってしまうことが、いまだにあります。
それでも不思議と後悔しないのです。
私の場合、ときに、靴は、持っているだけで幸せなものになりうるのです。
*****
*8月17日月曜日のプチファッションコラムはお休みします。
ヘアスタイルと視線◆
August 10, 2009
20年近く私と友達でいてくれる奇特な美女2名と、集いました。
あんな話こんな話と、様々なテーマで盛り上がりましたが、数あるテーマの一つに「髪の、基本的な、長さ」がありました。
20年ですから、みんな色々なヘアスタイルをしてきています。
それでもやはり「基本」はあるもので、それはそのひとのイメージ、というのでしょうか。
Aさんといえば落ち着いたセミロング、Bさんといえばすっきりショート、Cさんといえば、自然なロング……みたいなかんじです。
たとえば、落ち着いたセミロングといったイメージのAさんが、どんなに頻繁にショートウエーブや、ロングウエーブにしようとも、もしかしたら、20年間で「セミロング」にしていた期間が他よりも短いとしても、イメージはそれなのです。
こんなかんじの。↓
これって、なんなのでしょう……、どういうことなのでしょう……。
どうでもいいことを考えるのがほとんど趣味の私は数日、ふとした拍子に考えていました。
そして、もしかしたら、と思いついたのです。
このイメージはもしかしたら、本人の意思が作り出しているものなのかもしれない……。
つまり、「私はこのスタイルがもっとも落ち着くの」「これが最も自分好みの自分なの」
といった意思です。念力みたいに。
私は、ひと月ほど前、ほぼ十年ぶりに髪を短くしてみました。
周囲の評判は、「明るくなった」「おどろおどろしさがなくなった」「魔女じゃなくなってほっとする」等、つっこみどころ満載なコメントではあるものの、おおむね、好評のようでした。
(ここまでは短くありません。↓)
(でも「好評」というのもくせもので、みんながみんな真実を言っているとは限らない。
内心「わあ……どうして切っちゃったんだろう、前のほうがよかった」とか「なんだかヘンな感じ。イメージとそぐわない」とか「このひとはいったいどこにゆこうとしているのだろう」と思ってはいても、「すっきりして、似合うわよ」と言える「オトナ」はこの世に多く生息しているのです)。
周囲の評判とは関係なく、私は短い髪だと落ち着きません。
「これが最も自分好みの自分なの」とは、言えないのです。やはり長くなくては、と思ってしまうのです。
こんなかんじに↓
……と、理屈っぽく「意思」だとかなんだとか考えた後、ヘアスタイルがらみで過去の恋愛などを牛みたく反芻していたら、あることに気づいてしまいました。
私には意思もなにもあったものではないのでした!
そのとき好きだったひとの好みに合わせて髪を切ったり伸ばしたり、ストレートにしたり巻いたりしていたのは、いったい誰。
やはり、服装もそうだけれど、私の場合、不特定多数はまったく重要ではなく、ごく少数の、あるときにはたった一人の、視線だけが大切かつ必要なのでした。
雪氷花とコロッケと地ビールと★
August 7, 2009
★プリンス、「味の街」にある、
「軽井沢高原コロッケと地ビールの店」
という、すっごく、わかりやすい名のお店に行ってきました。
お目当ては、雪氷花(しぇー ふぁー びん)。
初体験してきました。巷で有名な台湾スイーツです。
これ、かき氷のようでかき氷ではない、氷の部分がバニラアイスみたいで、それを削るのです。
ですから、その姿はふわっふわの、まさに雪の花のよう。
そして、想像よりも、すっごく大きい!
私はお友達と二人でいただきましたが、相手がそうとうのくいしんぼでないかぎり、二人で充分、満足できる量だと思います。オーソドックスかな、と思ったけれど、チョコレートのトッピング。
ほんと、おいしかった。
これ、とってもおすすめです。
***
実は、私は時々、こちらのお店のコロッケ、テイクアウトしています。
店内でいただくのは初めてです。
ですから、店名にはあっても、地ビール、生ビールがこんなに種類豊富にあるだなんて知りませんでした。↓
私は車を運転しなければならなかったので、お友達がビールをごくり。
2009年「季節限定」の「シーズナル」。
「ホップの香りと苦味、モルトの甘さが絶妙なアルコール度高めな琥珀色のビールです」
という説明を読んで、想像上で味わいます。おいしそう……。
コロッケは「枝豆」のと「信州キャベツメンチ」をいただきました。
やっぱり、このお店のコロッケ好き。揚げたてコロッケ好き。
コロッケって、ぜったい、揚げてもらうものだと思う。
自分で揚げたコロッケは、家族はおいしいと言ってくれるけれど、自分で揚げている時点で、油のにおいとかいろんなのが身体に入ってしまって、食べる頃には、食傷気味になってしまうものなのです。
お店のふんいきも、とってもあったかで、くつろげました。
女性誌の足もと◆
August 3, 2009
先週(7/27)のプチファッションコラムで、「GRACE グレース」のバッグナンバーのことを書きました。
この雑誌に、杉本彩さんの美しいお写真がありました。
そして次のようなキャプションが。
「杉本彩さん あなたはいつまで、ハイヒールを履きたいですか?」
「一生。いつまでも優雅に、10cmヒールで踊りたい。だから、私は手を抜かない」
そうこなくっちゃ!
私は杉本彩さん、その突き抜け方というか、徹底さが、文句なしに凄い! と思っていて、ある意味ファンなのです。
ですから、「それ」を見たときのショックは大きかった。
「それ」とは「足もと」です。
ハイヒールがテーマのページで、この写真はないと思います。
杉本彩さんも気づいたとき、きっと、愕然となさったのではないでしょうか。
この際、かわいそう……、と勝手に同情させていただきます。
生来性格がイヂワルな私は、女性誌をめくりながら、もちろん単純に感嘆することも多いけれど、たいていは「足もとチェック」に余念がありません。
なぜなら、あまりにも、ああ、あまりにも足に合わない靴を履いている美しいモデルさんが多いからなのです。
たとえば、こんなかんじ↓
これって、誰のせい?
雑誌の撮影現場には、いろんなひとが居合わせるでしょう。それで、撮影の後、ページをチェックするひとがいるでしょう。
どうして、みんな、それで「いい」と思うのか、とっても不思議なのです。クリエイターという職種でしょうに。「美」を送る側のひとたち、こだわりがなさすぎ。
ですから、やはり次のような写真を見ると、「やっぱりこうでなくちゃ」と安心するのです。
こんなところにも、一流には一流なりの、理由があるのでした。
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