クレープ・ド・パリで「軽井沢グレース」を★

タイトル、「ティファニーでお茶を」ふうを狙ったのですが、ちょっと長いようです。

さて、プリンス、「味の街」にある「クレープ・ド・パリ」で、冷たいスイーツをいただきました。
その名も「軽井沢グレース」。

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マンゴーグレース、軽井沢ブルーベリーグレース、プリンセスストロベリーグレースの3種類があります。
とっても甘いふんいきの「プリンセスストロベリー」にも惹かれますが、やはりここは「軽井沢」という名が冠されているブルーベリーを選ぶべきでしょう。


そしてもちろん「ヒアルロン酸ジェル」をトッピング。
ヒアルロン酸といえば、私くらいの年齢の女は、ヒアルロン酸に足を向けて眠れない、そのくらいの重要な存在。その優れた「保水力」で、加齢によるシワ、タルミと闘います。また、関節の潤滑作用もありますから、しなやかな動きにも効果的です。
というわけで、「たっぷりトッピングしてね」と念じながら、グレースが美しく出来上がるのを待ちました。

アイスクリームのトッピングもして、ゴージャスなグレースを手渡され、その大きさにびっくり。
これは……別名、「恋人たちのグレース」といえましょう。
ふたりで、あーん、しながらいただくのにぴったりの大きさなのでした。

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私は偶然……、ではなく、若い殿方と一緒だったので、(あーん、は自制したものの)、「男女でいただくグレース」体験、なんとかすることができましたが、ひとりだとちょっと淋しいかもしれません。

かんじんなお味。ジェルの食感がなんともいえずによろしくて、美味しかったです。

このお店はクレープ専門店。いま一番のお勧めは「クレープ ブリュレ」だそうです。

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「フランス産ナチュラルシュガー」×「北軽井沢のミルク」を使用。
「カスタードをカリッとキャラメリゼした香ばしい表面に中にはアイスクリームが入った贅沢な美味しさ」
そそられたので、今度は、これをいただきに伺うつもりです。
 
ところで。
クレープといって思い出すのは、十年以上も前になりますが、南フランスを友人と旅したときのこと。
とあるカフェ、となりのテーブルにいたおばさまグループが全員クレープを食べていたのです。
大きくて平らなお皿に、それはそれは薄いクレープがのっていて、その上にはチョコレートとナッツかなにかの、ごくシンプルなトッピング。
つい「おいしそうですね」と話しかけたら、「すこし食べてみる?」なんて言ってくれて、遠慮しましたが、やはりフランスはクレープの本場なんだな、とへんなことを実感したのをよく覚えています。
そう、クレープはフランス北西部、ブルターニュ地方で生まれた料理。
土地が貧しいこの地方では小麦の栽培が困難だったことから、そば粉を使ったそば粥などが日常食としてあったのですが、あるとき、そば粥を焼けた石の上に落としたら、薄いパンみたいに焼けたことから、パン代わりに食べるようになったのだそうです。
だから、クレープなるもの。元はそば粉で作った薄いパンケーキで、「ガレット」と呼ばれているのですが、このガレット、はフランス語で小石を意味するガレからきているのでした。
以上、クレープについてのプチうんちくでした。



山口路子プロフィール写真

山口路子

プロフィール
作家。2001年に東京から軽井沢に移住。
著書に『彼女はなぜ愛され、描かれたのか』(すばる舎)などのエッセイ集、小説『女神<ミューズ>』(マガジンハウス)など。軽井沢を舞台にした作品としては、小説『軽井沢夫人』(講談社)がある。
公式ブログ*山口路子ワールド*
http://anais.cocolog-nifty.com/blog/

軽井沢・プリンスショッピングプラザ
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