ヴィクトリア・ベッカムの掟◆

ちょっと前の雑誌ですが、ヴォーグ・ニッポン9月号に、目を引く記事がありました。

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タイトルは「ヴィクトリア・ベッカムが教えてくれた、女らしさの掟」。
自身のブランド「ヴィクトリア・ベッカム」を昨年立ち上げ、これからデザイナーとして奮闘するようです。
どんなのかといえば、ボディラインを美しく見せる女らしいワンピース、がいまのところ基本路線。

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ショルダー部分を強調したりコルセットを使用したりというのは、1940年代50年代のディオールあたりを思い出させますが、一方で、当時このディオールを痛烈に批判したシャネルを思わせるのです。(このあたり、詳細は「ココ・シャネルという生き方」参照。←コマーシャルでした)


たとえば。
デザイン画は描かないでボディに布をあててデザインしていく。
服作りを本格的に学んだことがない。
「私自身が着たいというものしか作らない」という姿勢。
2009年春夏のコレクションは「膝下丈」のワンピースが主流だった。
……。
ちょこちょこ似ているのです。
きっと、ヴィクトリア・ベッカムはシャネルの存在に勇気付けられていることだろう、と私、勝手に決めつけています。

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さて。
そんなヴィクトリア・ベッカム。
彼女が言うことは私好みです。

たとえば、
「きちんと脚を揃えて美しく腰掛ける」ことや「手足の爪の手入れを欠かさない」ことはとっても大切で、「自分自身を大切にしているということにも繋がり、おのずとフェミニンで素敵な女性として一目置かれるようになると思う」。

あるいは、
フェミニティを追求した装いについて、「胸を出したら脚を隠す。脚を出したら胸を隠す」。

そして、女性たちはもうシーズンごとにコロコロ変わるものを求めていないと言い、「いつまでも大切に着続けられるベスト・クオリティなものを求めている。そう、タイムレスなデザインこそが私のコレクションの基本よ」と言います。

成功してほしいな、と私は思っています。シャネルもそうでした。自分自身が着たい服を作る、といった路線を崩しませんでした。
なにより、自分の着たい服についての強烈な意志がありました。
そういうひとが私は好きなので、ヴィクトリア・ベッカムも、そのデザインについての好き嫌いは別として、成功してほしいな、と思うのです。

(参)ヴォーグ・ニッポン9月号



山口路子プロフィール写真

山口路子

プロフィール
作家。2001年に東京から軽井沢に移住。
著書に『彼女はなぜ愛され、描かれたのか』(すばる舎)などのエッセイ集、小説『女神<ミューズ>』(マガジンハウス)など。軽井沢を舞台にした作品としては、小説『軽井沢夫人』(講談社)がある。
公式ブログ*山口路子ワールド*
http://anais.cocolog-nifty.com/blog/

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