「カワイイ」女の子たちの、mimo★

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プリンス、ニューウエストの「ミモ・ファクトリーストア」はきらきらと輝いて、「カワイイ」のが大好きな女の子たちを、誘惑するショップです。


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疎い私は、とっても著名な「mimo」を知らなくて、調べてしまいました。

すると、ガルシア・マルケスの姉妹ブランド、といった言葉にゆきあたり、「ガルシア・マルケスの姉妹ブランドってなに?! すごい……」

しばしの間、頭がクラクラしてしまったのです。

ガルシア・マルケスといえば、ノーベル文学賞を受賞した文豪、「百年の孤独」があまりにも有名な作家です。
その作家の名がバッグのブランド名に。

とっても不思議な感覚に、ふたたびクラクラしてしまうのは、私だけでしょうか。
そして、「mimo」は、ガルシア・マルケスの手によるブランド。


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公式サイトによりますと、

mimoとは、「優しく抱擁する」、「可愛らしい」などを意味するポルトガル語が語源であると同時に、ブランドコンセプトでもあります。

GARCIA MARQUES gauche lncが発進するグラフィカルなテキスタイルは、ラテンの魅力をたっぷり盛り込んだファニーな世界観をイメージしたmimo worldを作ります。


とあります。

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10代の、「カワイイ」がそのままストレートな褒め言葉になる女の子にはもちろん、20代の、「カワイイ」だけでは絶対生きてゆけない女の子たちにも、30代の、「カワイイ」がもはや褒め言葉になりえない女の子たちにも、そして40代以上の、女……の子たちにも、世代を超えた人気があるというmimoのご紹介でした。

                                                             
                                                             
*11月30日(月)のプチファッションコラムは5週目のお休みです。


プラチナに賑わうプリンスで

プラチナバーゲン、最終日の午後に、ようやく出かけてまいりました。

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東京からの親友と一緒に、2時間のショッピングタイム。
親友は、お店のひととすぐに親しくなるという性質があるので、
今回も色々と聞き出していました。

「お忙しいでしょう、疲れるでしょう」
「ええ、でも、今日は昨日ほどではありません。昨日はすごかったです」

そんな会話をしていた模様。
「今日」だって、こんなに人がいっぱいなのに、昨日はもっとすごかったのですね。
想像しただけで、クラクラに。

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「ショッピング+バーゲン」というと、物欲行動そのもの、ってかんじで、ギラギラしたイメージで、なんですけれど、それでも、プリンス、プラチナバーゲンをゆく人々の表情は、華やいで、うきうきとしていて、
なんだか、私までうきうきとしてしまいました。

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私は残念ながら、「どう、これっ」と提示できるものを買うことはできませんでしたが、
親友は、「こういうのが欲しかったのよー」を、4点も購入。
幸せそのものの表情をしていました。↓

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それにしても、この2時間で、何人の知り合いにあったことでしょう!
地元率の高さを実感した2時間でもありました。


マックレガーの上質な暖かさ★

プリンス、ニューイーストの「マックレガー / マリナ ヨッティング」、こちらは10月3日にオープンした期間限定のショップです。

まずはマックレガーから、おすすめの2点をご紹介します。

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こちら、すっごく薄いのです。
「もこもこ」じゃなくて、「てろ」ってかんじです。そして、小指にひっかけてもちあげられそうなほどに軽い。
それでも、すっごく暖かいのだそうです。
それは必殺、「光電子」エナジー。

1 身体の体温を最適に
  (光電子セラミックスが体温をふく射し、身体を寒さから守ります)
2 身体の芯から暖かい
  (光電子セラミックスが人体の遠赤外線を吸収し、そのエネルギーを身体に戻します)
3 汗をかいても快適
  (光電子セラミックスのふく射エネルギーが汗の分子を細かくし、汗が早く乾きやすい)

以上のような理屈となります。

ですから、もしかしたら、価格的には、たいていのひとがイメージする〇〇〇〇と比較すれば高価かもしれないけれど、その薄さと暖かさを考えれば、納得できるのでした。

まったく同じ理屈でこちらのフリースも、おすすめです。
それで、私は首のところのファスナーの心づかいが、気に入りました! 
大好きです。
これでチクチクなしです。

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次、まいります。

唐突ではありますが、冬の海上は寒いですよね。
そして冬の軽井沢も寒い。
これらをかけあわせれば、容易に「マリナ ヨッティングは軽井沢にフィットする」という答えを導きだすことができましょう。

そうなのです。
海と軽井沢ってぜんぜんかけ離れているイメージなのに、不思議な現象。


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マリナ・ヨッティングのコーナーは、まさに伝統正統が匂い立つような、そんなかんじ。

厚手のコートも、頬擦りしたくなるニットも、ああ、殿方に着ていただいて、寄り添いたい……。
そんな妄想にひたることができました。

そして、びっくりの70%オフ。え? これが、ほんとにこれ? いいんですか? と言いたいくらいのびっくり価格でした。

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プラチナバーゲン、いよいよ……

このシーズン、我が家に訪問者がふえるのです。
はい。
その理由は……、そうなのです。
プリンスの「プラチナバーゲン」。

今年も熱い5日間」!


19日(木)から23日(月)までです。

私も狙いを定めているショップが、いくつかあります。
けれど、色々なイベントがあるので、たぶん、行けるのは22日(日)か、23日(月)です。
東京からの友人と二人で行く予定です。

見かけたら、声をかけてくださいね。
何かいいことあるかもしれません。(?!)

ネックレスの、後ろ姿◆

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ファッション誌は、はやくも(でもないのかな)クリスマス・プレゼントの特集を組み始めて、きらびやかなジュエリー、アクセサリーが誌面を踊っています。

私自身は、記憶のあるかぎり、クリスマスプレゼントにジュエリーをリクエストした経験がありません。
20代も半ばになると、クリスマスイベントそのものについての根本的な疑問が大きく勝って、イベントそのものをするのをやめています。
ここで、その理屈をこねくりまわすのはしませんが、それでもやはり華やかな空気は好きですから、ファッション誌のきらびやかなアクセサリーを、うっとりと眺めます。
そして、先日、あることに気づいたのです。

アクセサリーのなかで、今は首周りのもの……ネックレスに興味があるのですが、ちょっと「いいな」と思ったものがあるとします。すると、私はすぐにそのネックレスの「留め金」部分をチェックしているのでした。
そうなのです。
このところ何年かずっと髪を長くしていて、アップにすることはほとんどなかったので、どんなネックレスをしても、留め金部分は外から見えない。

だからそれほど気にしなかった。

ところが、髪をショートにしてから、留め金が気になってしょうがないのです。
そして意識しだすと、後ろの姿、留め金部分の重要さときたら、驚くほどです。

街を歩いていても、さまざまな女性たちの留め金チェックばかりしてしまいます。
そんな話を、とある殿方にしたところ、ふふん、と鼻で笑われてしまいました。

長い髪をかきあげたとき、かきあげられたときを意識していなかっただなんて、あなたも、まだまだだね。

だって。

おしゃれはどこまでいっても完成形などないのです。
だから楽しいといえば楽しいのでしょうけれど、いまは、その難しさのほうを痛感しています。


品数豊富なアカクラの人気★

夏に、プリンスニューイーストにオープンした「アカクラ」、とっても賑わっているよ、との噂は耳にしていました。

そこで、出かけましたら、ほんとに賑わっていました。
びっくりするくらいでした。
そして、
「すごく広いの。品揃えが豊富なの」

との知人情報はウソではありませんでした。

必要にせまられて出かけた場合、なんらかのものを選ぶことはできる。

そのくらいの数があるように思います。

軽井沢で、貴重なショップの一つとなることは間違いないでしょう。

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アカクラ。公式サイトによるブランドコンセプトは次の通り。


何気なく過ごしている日、特別な日……そんな日常のあらゆるシーンに“彩り”を与えてくれる花。その美しい花々からインスピレーションをうけて、このブランドは生まれました。「毎日のファッションに“彩り”を……」遊び心を忘れず、いつまでも自分らしく、美しく輝きたいすべての女性を応援する靴を発進していきます。

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ところで。
軽井沢は、11月2日に初雪を見ました。
とたんに、雪でもオッケーなブーツが欲しくなるのが、軽井沢住人ゴコロというもの。
ですから、アカクラに出かけたその日、私はパンプスには目がゆきませんでした。
ひたすら雪でもオッケーなブーツを探したものですから、ご紹介写真は、そんなコンセプトとなりました。

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VOCEの特集のエナジー◆

「VOCE」(ボーチェ)という名の女性誌。
「ビューティー」を追求したこの雑誌を私は創刊時から注目しています。

なぜなら、いまどきのメイクを追求した軽快で華やかな記事のなかに、ぴかりと光る記事が、必ずあるからです。
ぴかりと光る……これはとっても主観的なものなわけで、私が「ぴかりと光る」と感じるのは、アートだったり哲学だったり、そういうのにまばゆさを感じるわけですから、VOCEには、そういう記事が、必ず潜んでいると言いたいのです。

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この雑誌は、後ろ側から読ませる「ボーチェ イット!」というコーナーがあります。
コンセプトは「世界を見回し、世界を語る!」。

いま発売中の12月号のテーマは「叶える力」。
「世紀の女たち」をフィーチャーし、彼女たちの哲学、生き方から、今を生きる私たちへのヒントをピックアップしようという企画。
これが面白い。

白洲正子、キキ、田中絹代、ビリー・ホリデイ、ジョルジュ・サンド、ジェーン・バーキンなどなど、いろんな世界の女性たちが紹介されています。

宇野千代も「うそつき力」で登場。
ちょっと紹介します。
98歳で「私、何だか死なないような気がするんですよ」を刊行したこの作家を、「その途方もない前向きさは、妄想と思い込みの賜物かもしれない。恋愛でも、うそつき力を発揮し、理想の愛に酔った」
と分析。
東郷青児と結ばれた直後、「好きな人の好みに合わせるのが得意な私は、さっそく髪を切ってパーマをかけ、パリの貴婦人のような洋服を着ました」と書いた彼女は、好きな相手にはうっとうしいくらいに尽くしてしまう人だったようです。
……。

同じ髪を切るでも、ココ・シャネルは、「なぜ切ったのですか?」と聞かれて、「邪魔だったからよ」と応えています。ずいぶん違うものです。

私は宇野千代とシャネルの間をいったりきたりする人生を歩んでいるようです。


さて。


……この特集のなかで、見開き2ページで「ココ・シャネルの嫌悪力」があります。

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インタビュアーの方に、この、フランスが生んだ20世紀最大のデザイナーの、
「エナジーを、特徴的なエナジーをひとつ、あげるとしたら? 〇〇力と表現できる言葉はなんでしょう?」と問われ、すんなり「嫌悪力」という言葉が出てきました。

「あたしは確かな嫌悪の精神をもっている」
と言ったシャネル。
ここに私は、偉大なデザイナーのたましいがあるように、感じるのです。

カドカド、ブーム★

プリンス、ウエストの「軽井沢カドカド」が、巷でちょっとしたブームのようです。

巷とはいっても、私の狭い交友範囲のなかで、なのですが。
それというのも、こういうことなのです。

「小学生女子」を子に持つ親という立場にある方なら想像が簡単かと思いますが、
しばしば、「あることをしてもらったことへのお礼」が必要な状況に、親は立たされるものなのです。

その場合、あくまでも、お礼の相手は子ども。
けれどその親に対するお礼の意味も含まれているから、「プレゼントの相手は子どもだけれど、プレゼントの中身は、家族で楽しんでもらえるもの」という条件になります。

そこでもっとも失敗がないのが、スイーツ関係ですが、単なる箱入りのクッキーなどでは、「プレゼントの相手は子ども」の条件を満たすことができません。

そこで、「カドカド」の、かわいいバスケット入りスイーツがブーム、となるのでした。


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これだと、もらった小学生女子はたいてい「わあ、かわいい」と言ってくれるし、中身は焼き菓子だから、賞味期限も厳しくなく、比較的家族で楽しみやすいもの、となるわけです。


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ピアノの発表会やバレエの発表会、たいていは花束持参となりますが、花にうずもれて嫌かもな、と思った場合は、こんなのはいかがでしょう。↓


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「花束を装った、実はスイーツ」。(注:命名は私)


これ、わりと喜ばれると思います。中身はバームクーヘンなどの焼き菓子。
とっても美味しそうです。

こちらもどうぞ、ご参考になさってください。
私のカドカドのチーズケーキへの愛が……

欲しいコートがない◆

寒くなってきたわ……とふるえながら新幹線に乗り、熟睡後、東京駅に降り立つと、
あたたかいわ……と、感じる季節です。

それでも、全国的にまもなく冬が訪れ、それとともにコートが欲しくなるのは必至でしょう。
……コート? 
いままでのがあるでしょう? 

とは思うには思うのですが、そういう問題ではないのです。
それでは今年、私はどんなコートが欲しいのでしょう。

すぐに、思い浮かぶのは、シルエットです。つまり、コートのカタチ。
マントとかポンチョとか、どんな呼び方をすればよいのかわからないのですが、とにかく、そういうのが欲しい。

これにはきちんとした理由があるのです。
私は腕のあたりに、なんらかのデザインがほどこされているブラウスやワンピース、セーターが好きなのです。
けれど、これらは困ったことに、ベーシックな袖のコートを羽織ると、もこもこになるという欠点がありました。

場合によっては、袖が通らない場合もある。

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(こういうのは、かっこいいけれど、袖がはいらない)

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(これも、無理です、たぶん、もこもこに)


……

ですから当然、デザイン性のあるワンピースやセーターでも、余裕で羽織れるコート。
というのが欲しくなるのです。

というわけで、とある日のとある午後。

銀座のとあるセレクトショップで、コートを探しました。
けれど、そこは海外の個性的案デザイナーのブランドなども置いてあるお店なのですが、私が望むコートがないのです。

途方にくれる(オーバーアクション)私に、かわいい店員さんが声をかけてくださいました。

「どのようなものをお探しですか?」

「こちらのワンピース、かわいいですよね。袖がふんわりとしていて。このブラウスもいいですね、肩のデザインが個性的で素敵です。それで、こういう服の上に羽織るコートを探しているのですが、みんなタイトな袖ばかりで、袖が通らないですよね。これって……不思議ではありません?」

私が言うと、店員さんは目をきらきらっと輝かせておっしゃいました。

「たしかに! ほんと、そうですよね!」

「でしょー?」
ぶるんぶるんと、頷いてくださる店員さん。
「上のものに、提案してみます」
ですって。


というわけで、私たちはめでたく意気投合したのでした。

意気投合はしましたが、気に入ったコートはなく、散財しなかったことにひそかに安堵しながら、
「しょうがない、気に入ったのが見つかるまで、五年位前に購入した、マント風のコートでしのぐか」
と思うのでした。



山口路子プロフィール写真

山口路子

プロフィール
作家。2001年に東京から軽井沢に移住。
著書に『彼女はなぜ愛され、描かれたのか』(すばる舎)などのエッセイ集、小説『女神<ミューズ>』(マガジンハウス)など。軽井沢を舞台にした作品としては、小説『軽井沢夫人』(講談社)がある。
公式ブログ*山口路子ワールド*
http://anais.cocolog-nifty.com/blog/

軽井沢・プリンスショッピングプラザ
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