ブーツ観察◆

12月になり、軽井沢は朝は氷点下、早朝、車をあたためてからでないと、どうにもこうにもならない季節となりました。

ちょっと前に、ここのコラムで私は、今年の冬はブーツではなくて、シアーなストッキングにパンプスかしらね、みたいなことを書いたような記憶があります。


けれど、そのときは、まだそう言うのが可能だったのです。
気温が、可能だったのです。
いまや、無理です。


このところ、銀座近辺に出かける機会が立て続けにあったのですが、そのあたりを歩くぶんには、シアーなストッキング&パンプスが可能なのです。
けれど、東京在住の知人は、「うそ。じゅうぶん、寒いよ」と言っていました。自分の身体が知らず知らずのうちに寒冷地仕様になっていたことを悟った瞬間でした。

……さて。
いま、私は、真冬の旅行をたくらんでいます。たくさん歩こうと思います。となると、欲しくなるものがあります。

「とっても暖かで軽くてスタイリッシュでエレガントなダウンコート」と「がんがん歩けて(ローヒール)、スタイリッシュでエレガントなロング(ニーハイがベスト)ブーツ」
このふたつです。

ダウンについては次週にしましょう。まだ、ちゃんと物色していないので。

ブーツはここひと月くらい、ちょっと時間があると、探しているのです。

けれど、ないのです。

ローヒールで歩きやすそうなものは、ありますけれど、エレガントさに欠けます。

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スタイリッシュなものはありますけれど、20分以上歩いてはいけないような、すがたかたちをしています。


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こうなってくると、街を行く人々の足もとばかりに目がいってしまいます。

そして、発見した事実は、「ブーツでエレガント」の難しさなのでした。

不思議です、どうしてなのでしょう。上半身はわりとエレガントでも、足もとに目をやると、膝下までのブーツが「どてっ」とした印象の人が多いのです。さらに、どれもこれも同じようにみえてしまう、たいへん没個性。


もしかしたら、ブーツって、脚の形を隠してくれるとかそういうふうにとらえる人が多いようだけれど、逆なのかもしれない、そんなふうに思う12月のはじまりでした。



山口路子プロフィール写真

山口路子

プロフィール
作家。2001年に東京から軽井沢に移住。
著書に『彼女はなぜ愛され、描かれたのか』(すばる舎)などのエッセイ集、小説『女神<ミューズ>』(マガジンハウス)など。軽井沢を舞台にした作品としては、小説『軽井沢夫人』(講談社)がある。
公式ブログ*山口路子ワールド*
http://anais.cocolog-nifty.com/blog/

軽井沢・プリンスショッピングプラザ
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