ガーメントバッグとの出会い★

古代キリスト教の神学者であるアウグスティヌスは言いました。

「世界は一冊の本なのだから、旅をしないひとは本を一ページしか読まないのと同じなのだぞ」と。


秋が深まるにつれて、旅情にひたりたい、旅愁にたゆたいたい、との想いが強まるのはなぜなのでしょうか。
あたたかなかっこうをして、やわらかな彩りの落葉が舞うなかを、かれと歩きたいと思います。秋は女ともだちよりも、やはり恋人。かれの体温、かれの匂い、かれがつくりだす空気につつまれて、落葉を踏みたいのです。
……うっとり……。

プリンス、ニューウエストの「トプカピ アカウントオブジャーニー」にて、またしても旅したい欲望と闘ってまいりました。


このお店はいつも、私をそんなふうにしてしまいます。トルコの宮殿の名であるトプカピ。
今回はまず、数泊余裕ででき、しかも軽く、大人っぽいキャリーに目がとまりました。

仕事のときや食事のときのバッグとはまったく違う雰囲気、カラーを選びたくなるのは、やはり月並みな言い方ではありますが、旅行は非日常だからでしょう。

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いかにもキャリー! ではなく、持ち手の部分は普段はしまっておいて、荷物が重たいときだけ、にょきっと登場させるのが、邪魔にならず、用途が限られずよいのです。

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次に、感動の出会いがありました。

ぜったい、「これ、欲しい」というひとが多いにちがいない、ガーメントバッグです。
そうです、スーツやドレスなど、皺をつくらずに持ち運びできるバッグです。

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なぜ感動の出会い、などと大仰なことをいうのかといえば、実はついこの間、こじゃれたガーメントバッグの必要性を痛感したばかりなのでした。

軽井沢という、都会ではないところに住んでいると、都内のホテルでの宿泊を伴う行事が多くなります。そしてときどき、わりときちんとしたパーティーなどもあり、そんなときはガーメントバッグが必須アイテムとなります。
たいていは、どこかのブランドの名前がバーン、と記された黒いものを持ってしまうのですが、「これではいけない」とずっと思ってきたのです。
ハンドバッグがいくら「すごく気に入っているもの」であっても、ガーメントバッグが、そのへんにあるもの、まにあわせのものでは、全体的にバツだなあ、と気になっていたのです。

なので、トプカピで、カラフルで上品なガーメントバッグに出会えたのはとても嬉しいことでした。


クリケットでネクタイ、あれこれ。★

プリンスのニューウエスト、「クリケット」にて、ネクタイについての考察をしてまいりました。
……なわけなく、久しぶりにたくさんのネクタイのなかで、自分自身のネクタイ好きを、再認識してきました。

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世の中には、「男は断然スーツ姿!」と言い切る女性が、わりといるようです。
「オンタイムのスーツ姿に惚れたけれど、オフタイムのカジュアルな服装に幻滅」、
という話も何回か聞いたことがあります。まるで、スキー場での恋のようです。

私の場合は、「殿方は断然グレーのランニング!」なので、スーツ云々の話の仲間に入れないのが残念なのですが、それでもネクタイはなぜか好きなのです。
ですから、どうしても目がいってしまいます。

仕事柄、ビジネススーツをビシッと着てネクタイをキリリッと締めた殿方とお話する機会はとっても少ないのですが、だからこそ、ときおりそんなチャンスが訪れると、ぢっと見てしまうのです。
そして私の趣味と近いネクタイを締めておいでだったりすると、どうしても1オクターブ声が高くなってしまうのでした。


さて。
クリケットは1960年創業のネクタイメーカーです。
その名は英国貴族のスポーツである「クリケット」に由来しています。
英国貴族たちによって受け継がれてきた紳士道、マナー、フェア精神などがクリケットの創作感性の軸になっているようです。

*(参)「クリケット」公式サイトより


今シーズンは、チェック柄が注目されているそうです。↓

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私は、個人的には、こういう柄が好きです。↓ おしゃれに疎そうな殿方がこういうのを締めていたりすると、そのギャップだけで惹かれます。
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ところで。
ずっと前に、何かの本で読んだことがあるように思うのですが、女性が男性にネクタイを贈るときには、深い意味があり、それは「あなたに首ったけ」……だったか、「束縛してやる」だったか、「もう逃げられないわよ、ふふふ」だったか……忘れてしまいましたが、いずれにしても、やはり首を絞めるものを贈るわけですから、そういう意味になりましょう。細心の注意が必要なのです。

ちょっと前にファッションコラムで紹介した、女優「マレーネ・ディートリッヒのABC」によると、「ネクタイ」について次のようにあります。

「あなたの妻には、自分のタイは自分で選ぶものだということを教えておくこと」


……。

ディートリッヒさん。
一緒に選ぶのはどうなのでしょうか。
若いカップルがいちゃいちゃしながら選んでいる姿は、あまり見たくないけれど(←やっかみ)、初老くらいから上のおしゃれなカップルが静かにネクタイを選んでいる姿は美しい。と私は思うのですが。

エーグルで、フレンチテイストの散策を★

秋は散策シーズン、アウトドアシーズン……のようです。
しかしながら、もっぱらインドア派の私は、いわゆるカジュアルなアウトドアウエアというのを所有していません。
ところが、いろんなしがらみから、どうしてもそういうカッコをしなければならないときがあったりするものです。
というわけで、プリンス、イーストのAIGLE(エーグル)に行ってまいりました。


店内に足を踏み入れたとたん、ふわっとフランスのロワール地方の香りが……というのはたいへんウソっぽいですが、フレンチテイストを察知したのは本当です。

AIGLEの歴史は古く、いまから150年ほど前の1853年に創立されています。実業家のヒラム・ハッチンソン氏がロワール地方のモンタルジにラバー工場を設立したのがはじまりです。
そう、AIGLEといえば、やはり「ラバーブーツ」。根強い人気があるようです。

自然を愛するひとのためのブランドですから実用性機能性を追及するのはもちろんですが、さらに、「スタイルの美しさを大切にする美意識へのこだわり」も重要視しているのです。
たとえば、こちらの↓、フリースもこもこの上着を私は気に入りましたが、これもウエスト部分の両サイドが、上品なグレーで、もこもに着膨れがちなラインを美しく見せてくれるのです。
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子供服も130センチまであるのですが、こちらのコーディネイト、軽井沢の黄金色の落葉のなかで、きっと絵になります。

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遊び心も忘れません。
こちらのかわいいトップスはポケットに木の実が入っているのです。

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きっと、これを作ったひとは、「子どもというものには木の実を集める習性がある」ことを熟知なさっていたに違いありません。
ほんとに、「そんなに集めてどうするの?」というほどに集めます。
その証拠(?)に、娘が保育園児時代、秋になると保育園では「木の実バッグ」なるものをペットボドルで作っていました。

最後に、AIGLEのとっても楽しい店長さんに、「人気の商品」について尋ねました。
こちらです。

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もこもこバッグ。
「女性が、これ持って散策していたら、かわいいですよねえ!」
とおっしゃいます。
さまざまなカラーがありますが、こちらは「クレイジーカラー」。
いろんな色が混ざっているという意味です。

「ヘンな意味じゃないですよ!」
と念を押す店長さん。ほんと、楽しい方でした。

*エーグル公式サイトはこちらです。

「せんまい田」のおにぎり★

私は、「コン○ニ」のおにぎりに対する抵抗があります。
この抵抗と関係があるのかないのか、わりと頻繁におにぎりを作ります。
胚芽米に雑穀を入れたものを炊いて、好みのものを中央にぽんといれて、にぎにぎ、とするのです。

……このとき、手に水をつけないことがポイントね。天日塩を両手につけて、ごはんをのせれば、ほら、熱さで塩が溶けて、手にくっつかないでしょう。そして、ぜったいに指先に力を入れないこと。「たなごころ」で握るのよ。たなごころ、って「手のひら」のこと、「手の心」っていう意味なのよ……。

と偉そうに娘に言っているのは私です。
言うのは簡単ですが、たなごころで、「心」をこめて握る、その加減が難しい。
お米の粒をつぶさないように、かといって、崩れないように。
……なんて難しいのでしょう!

そして、いつも握る側にいる身分のものにとっては、むしょうに、「自分以外の手によって握られたおにぎり」が食べたくなるものです。

いわゆる「おふくろの味」、母の作るおにぎりがやたら恋しくなったりするわけですが、そう簡単に入手できませんので、そんなときは、プリンス、味の街の「せんまい田」にゆきましょう。

こちら、こだわりがあるから好きなのです。
ご覧下さい。↓

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「五郎兵(ごろべい)米」の産地は、浅科村です。
とっても美味しいことで有名、しかも、農薬の使用は年に一回のみ。

さて。
ある日のおにぎりをご紹介しましょう。
午前中、ちょっとしたお買い物にゆき、お昼は家で食べようということになり……という状況です(計2名)。

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「葉わさび佃煮」「しゃけ」「佐久のおばあちゃんの梅」「野沢菜の油いため」「信州みそ」

濃いお茶と一緒に、いただきます。

こちらは「野沢菜の油いため」のアップ↓

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私はテイクアウトしましたが、もちろん、店内でもいただけます。

アフタヌーンのバスタイム★

軽井沢、朝晩はすでに寒く、なかでも我が家は私の好みで「日光があまり入らない家」なので、すでに暖房器具が登場しています。
暖かいもの、暖かいこと、温まることが恋しい季節です。
人肌恋しい季節です。
そしてバスタイムを充実させたい季節です。
……と、こころなしか強引……につなげたところで、プリンス、ニューイーストのアフタヌーンティー・リビング


ときめきバスタイムを約束してくれるあれこれを探してまいりました。

まずはこちらなどいかがでしょう。↓

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ある程度、年齢を重ねた肌にとって、毎日石鹸でごしごし洗うことは必要ではない。
といったことを「知識」としてだけではなく「実感」している今日この頃ですが、だからこそ、やはり石鹸にはこだわりたく思います。
「ル・セライユ サヴォン・ド・マルセイユ」の「オレンジ&シナモン」の香り。

セライユ社ってご存知ですか?
はい。
一千年もの昔から、地中海沿岸では石鹸製造がとっても盛んだったのです。ところが粗悪な製品が出回ってしまったので、17世紀末、ルイ14世は王令を発令。マルセイユに石鹸製造の独占権を与えました。「72%」の刻印は、原料の植物性油脂の割合を示し、厳しい品質基準に合格した証なのです。セライユ社は1949年に設立され、マルセイユ地方にて伝統的な製法でマルセイユ石鹸を製造する現在唯一の工場なのでした。

ところで。
私は入浴剤なしではいられない性質です。
今は色んなタイプの入浴剤がありますから楽しいです。
最近のお気に入りはバスソルトのあれこれ。

天然のミネラル成分をたっぷり含んだお湯で肌を包み、浸透圧効果によって身体の余分な水分を排出してくれる「デトックス」に期待するのです。
そうなのです。塩には「浄化作用」があるのです。
これって、とっても必要です。
                                                             

魅力的なバスソルトを二つ、見つけました。
一つ目は、「エリザベスW」のバスソルトのシリーズ。↓

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セレブにその愛用者が多いことで知られますから、そんな気分も味わえるはず、と信じます。


二つ目は「リヨメール」。↓

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これ、1kgあるんです。どーんと、大きいです。
このリヨメール、これまた有名なバスソルト。
商品説明部分を読みます。

「フランスのヴォルテックス現象(渦潮現象)が見られる海域は、世界でも類を見ない栄養豊富な生きた海水が循環していることで知られています。このミネラル豊富な貴重な海水を独自の製法で濃縮・凍結乾燥し、海の栄養素を閉じ込めた入浴料がリヨメールです」

なるほど。
とってもよさそうです。
私、こういうウンチクにとっても弱いのです。


ああ。
心も身体も冷えてしまった夜などには、こんな入浴剤とともに、キャンドルをともして、ゆったりとしたバスタイムを過ごしたいものです。

ゆったりとしたバスタイムには、子どもや、恋人は、いらないのです。ひとりきりの時間でないと、だめなのです。


翠天楼でおやつを。★

プリンス、味の街にある中華料理のお店「翠天楼」で、おやつはいかがでしょう。

小籠包が美味しいことで有名なお店ですし、また、メニューを広げれば、ゴージャスなランチセットなどに目を奪われるのですが。


ときには、ここでおやつタイム、を私はおすすめしたく思います。


おやつの時間帯はランチタイムに比べてお店も比較的空いていて、落ち着けますから。

ドリンクには凍頂烏龍茶(とうちょううーろんちゃ)。
台湾を代表する烏龍茶で、味は緑茶に近いかんじ。とってもさっぱりしています。

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烏龍茶、日本でのブームのきっかけは、1970年代後半、ピンクレディー。彼女たちが、美容と健康のために愛飲していることをマスコミがとりあげたことから注目されたのだそうです。
ああ。
ピンクレディ。
数年前の再結成ブームで、私もあらためてDVDやらCDやらを購入し、娘たちと楽しみましたが、つくづく、すごいユニットだったのだなあ、と思ったものです。時代を超えて、少女を夢中にさせる音楽、振り付け、衣装、というものがあるのだなあ、と感心したものです。

さて。凍頂烏龍茶。
これに合うのはやはり、芝麻球(揚げゴマ団子)でしょう。

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私はこれが大好き。
揚げたては、たまらない美味しさです。
ただし、この美味なるデザート、咀嚼してすぐに口を開けて笑うことはできません。
黒ゴマの餡は白い歯にくっつきやすく、なおかつ、とっても映えてしまいますから、要注意なのです。

マンゴープリンも美味しいです。

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とってもミルキー。甘さもちょうどよいかんじで好みでした。


中華料理屋さんでお茶とスイーツを。
なんて、すっごく邪道かもしれませんけれど、個人的にはすごくよいことを発見した気分なので、ここにご紹介させていただきました。

シンプルな中に潜む主張、フルラ★

フルラには「under stated elegance」なる美学があります。
「持つ人のテイストをそのままに、スタイルをより完璧なものにするためにエッセンスをプラスするようなアイテムを提案する」というその美学、ポリシーはFURLAのすべてのプロダクトに一貫して流れているのです。

「物を持ち運ぶための容器としてのバッグでなく、ライフスタイルを彩るアクセサリーの提案を」。

フルラの公式サイト、「理念」のページにはそのようにありました。

プリンス、ニューイーストの「フルラ」で、理念を感じてまいりました。

黒ばかりが多い私ですが、人生のシーズンの変わり目を迎えているのか、このところベージュやグレーが目にとまります。

9月の終わりに、とあるパーティーにご招待されていて、薄いベージュグレーのロングスカート、と決めていることもあり、それに合わせたバッグを探すことの多い今日この頃。
こんなのはいかがでしょうか。

両のてのひらにちょこんとのるくらいの小ぶりのバッグ、とってもかわいいフォルムです。↓

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また、こちらはシャープなフォルムで素敵。↓

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こちらのバッグはビジネスによいです。↓

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上記三つとも、私のへたな携帯写真では、とうていその素材感が出ていませんが、異素材のコンビネーションがとても素敵なのでした。
                                                             

最後にショップの方に、人気の商品は? と尋ねると、すかさず、「こちらです」とのご返事が。
たしかに、人気がありそうです。

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シンプルな中に潜むひかえめな主張が、こんなところにあらわれます。↓


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靴やブーツなども充実していました。これからの季節に嬉しいものがたくさんあったフルラでした。

生キャラメルはショコラな美味しさ★

公式HPによると、
「花畑牧場は……食べる人を幸せにする つくる人を幸せにする 地域の人を幸せにする」、そんな経営理念があるようです。

シニカルに、モノゴトを斜めに見ることばっかりやっているような人間(自分)にとっては眩しい理念といえましょう。
けれど、こんな理想を本気で信じてみたいときだって、たまには、あるのです。

そう。たとえば、「生キャラメル」をいただいたときなど。

とある夕刻に、プリンスのニューイースト「花畑牧場カフェ&ホエー豚亭」に出かけました。
「生キャラメル」なるものを経験してみようという魂胆です。
マンゴー、夕張メロンなど、いくつかのフルーツちっくなものと迷いましたが、まずはやはり、プレーンタイプからまいります。

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生キャラメルだけにしておくつもりが、つい「生キャラメル チョコレートクリーム」の誘惑に勝てず、購入。チョコレートクリームの存在は内緒にしたまま帰宅すると、そこには私と血のつながりがある大人1名と少年少女計3名がいました。

さっそく、生キャラメルを開けると、つぎつぎに手が伸びます。↓

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せこい私は、「高価なキャラメルなのだから、味わって食べること」と命令。
みんな、にこにこハッピーモードで、もぐもぐ。

すぐに「ねえ、あっという間におわっちゃうよ」と残念そうな声が。
たしかに。
一瞬の美味しさでした。
私自身も少年少女と同じ気持になりました。
つまり、「あっという間におわっちゃって残念」だという気持に。


けれど、すぐに思いなおしたのです。この瞬間的な美味しさは、もはや「キャラメル」ではないのだと。
私や少年少女の頭のなかには「グリコのキャラメル」のイメージがあるからいけないのだと。
どちらかといえば、この「生キャラメル」はショコラに近いのだと。
そう思うと、ああ! 濃いウイスキーと合いそうだ! 夜のお楽しみにとっておけばよかった! 
と後悔の念が……。

***

さて。
内緒にしていた「チョコレートクリーム」が我が家のダイニングテーブルにある光景です。↓

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朝食のパンにつけて、楽しんでいます。
ざらつきがなく、しつこさもなく、とっても美味しいです。

クレープ・ド・パリで「軽井沢グレース」を★

タイトル、「ティファニーでお茶を」ふうを狙ったのですが、ちょっと長いようです。

さて、プリンス、「味の街」にある「クレープ・ド・パリ」で、冷たいスイーツをいただきました。
その名も「軽井沢グレース」。

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マンゴーグレース、軽井沢ブルーベリーグレース、プリンセスストロベリーグレースの3種類があります。
とっても甘いふんいきの「プリンセスストロベリー」にも惹かれますが、やはりここは「軽井沢」という名が冠されているブルーベリーを選ぶべきでしょう。


そしてもちろん「ヒアルロン酸ジェル」をトッピング。
ヒアルロン酸といえば、私くらいの年齢の女は、ヒアルロン酸に足を向けて眠れない、そのくらいの重要な存在。その優れた「保水力」で、加齢によるシワ、タルミと闘います。また、関節の潤滑作用もありますから、しなやかな動きにも効果的です。
というわけで、「たっぷりトッピングしてね」と念じながら、グレースが美しく出来上がるのを待ちました。

アイスクリームのトッピングもして、ゴージャスなグレースを手渡され、その大きさにびっくり。
これは……別名、「恋人たちのグレース」といえましょう。
ふたりで、あーん、しながらいただくのにぴったりの大きさなのでした。

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私は偶然……、ではなく、若い殿方と一緒だったので、(あーん、は自制したものの)、「男女でいただくグレース」体験、なんとかすることができましたが、ひとりだとちょっと淋しいかもしれません。

かんじんなお味。ジェルの食感がなんともいえずによろしくて、美味しかったです。

このお店はクレープ専門店。いま一番のお勧めは「クレープ ブリュレ」だそうです。

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「フランス産ナチュラルシュガー」×「北軽井沢のミルク」を使用。
「カスタードをカリッとキャラメリゼした香ばしい表面に中にはアイスクリームが入った贅沢な美味しさ」
そそられたので、今度は、これをいただきに伺うつもりです。
 
ところで。
クレープといって思い出すのは、十年以上も前になりますが、南フランスを友人と旅したときのこと。
とあるカフェ、となりのテーブルにいたおばさまグループが全員クレープを食べていたのです。
大きくて平らなお皿に、それはそれは薄いクレープがのっていて、その上にはチョコレートとナッツかなにかの、ごくシンプルなトッピング。
つい「おいしそうですね」と話しかけたら、「すこし食べてみる?」なんて言ってくれて、遠慮しましたが、やはりフランスはクレープの本場なんだな、とへんなことを実感したのをよく覚えています。
そう、クレープはフランス北西部、ブルターニュ地方で生まれた料理。
土地が貧しいこの地方では小麦の栽培が困難だったことから、そば粉を使ったそば粥などが日常食としてあったのですが、あるとき、そば粥を焼けた石の上に落としたら、薄いパンみたいに焼けたことから、パン代わりに食べるようになったのだそうです。
だから、クレープなるもの。元はそば粉で作った薄いパンケーキで、「ガレット」と呼ばれているのですが、このガレット、はフランス語で小石を意味するガレからきているのでした。
以上、クレープについてのプチうんちくでした。

ダイアナと美脚文化★

「ダイアナ」の公式サイト、ブランドコンセプトのページには、少し開いた車のドアから裸の足がのぞいています。そしてその右側に次のような文章が。
***
裸足である。
コサージュ付きのサンダルを履けば、甘くコケットになる。
シックなピンヒールを履けば、知的な大人ができあがる。
人は靴を履く。自分を表現するために。
いまや自分の個性や才能をアピールしなくては
誰も振り返ってはくれない時代である。
そこで問われるのは表層的な飾りだけではない。
本質、すなわちスタイルヘのこだわりが問われる。
新しいスタイル、表現を求めて
ダイアナはこれからも常に美足(脚)文化を提案していく。
街にスタイリッシュな女性があふれるように───
***

↑ 「人は靴を履く。自分を表現するために」……「美足(脚)文化」……。
靴の購買意欲をかきたてる文章です。

プリンスの「ダイアナ トータルルック」で、ときどき、靴を買います。丁寧な対応と、アフターケアがしっかりしているところが、とても気持がよいお店です。

今回もいくつか、ほしいもの、見つけました。

まずはこちらから。
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パリの老舗ブランド「ロベール・クレジュリー ROBERT CLERGERIE 」の、個性的で履きやすいサンダル。日常用に一足欲しいです。


こちらは、ちょっと大人の「テルース Tellus」。

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キーワードは「高品質、高感度、高技術、高級」。
創作の基本は、

アートであること。ただし遊び心を忘れない。そして、With Love」。

このコピーもまた、迷いがなくて、いいです。

そして繊細な靴を発見。
似たのを持っているので買うのは断念しましたが、美しい。

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ところで私は靴を買うとき、いつも、あるひとの言葉を思い出すようにしています。それは夢の靴職人といわれたフェラガモ氏の言葉です。
彼は言いました。
「靴というものは、はいた瞬間から快適でなければならない。……店を出る時点でフィットしていない靴は、その後も絶対フィットしない。決して、絶対にフィットしない」

ほんとうに、その通りなのです。身をもって知ってしまっています。それなのに、私は、あまりのすがたかたちの美しさに負けて、フィットしていない靴を買ってしまうことが、いまだにあります。
それでも不思議と後悔しないのです。
私の場合、ときに、靴は、持っているだけで幸せなものになりうるのです。

*****


*8月17日月曜日のプチファッションコラムはお休みします。



山口路子プロフィール写真

山口路子

プロフィール
作家。2001年に東京から軽井沢に移住。
著書に『彼女はなぜ愛され、描かれたのか』(すばる舎)などのエッセイ集、小説『女神<ミューズ>』(マガジンハウス)など。軽井沢を舞台にした作品としては、小説『軽井沢夫人』(講談社)がある。
公式ブログ*山口路子ワールド*
http://anais.cocolog-nifty.com/blog/

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