上賀茂・北山エリア | 五山送り火 歩くプラン
こんにちは。
宿泊プラン企画担当のミツヤです。
今日はいよいよホテル近くの送り火ポイントへ出発です。
気温は上がり真夏日です。
T-シャツとスニーカーで準備万端!
フロントオフィスのカシマさんのところへやってきました。
ミツヤ:「こんにちは。カシマさん。」
カシマ:「ミツヤさん、今日は歩く準備ばっちりだね。」
ミツヤ:「はい、送り火の炎がどーんと見える場所、楽しみです!」
ホテルを出発してトンネルを目指します。
ミツヤ:「宝が池公園からも通りぬけられますよね?
そちらの方が安全なのではないですか?」
カシマ:「昼間はお散歩コースになっていて野鳥もたくさんいるから
おすすめなんだけど、送り火にでかける時間は暗いからね。
街灯もついているけど、道路沿いに進んだ方が安全だと思うんだ。」
きちんと整備された歩道を通るので安心です。
トンネルを抜けると市内が一望できるのですが、
トンネル内は歩道が狭くなるので気をつけないと少し危険です。
カシマ:「ところでミツヤさんは送り火は見たことがあるのかな?」
ミツヤ:「はい、毎年お客さまを将軍塚の大日堂まで
案内していますのでそこで見学していますよ。」
カシマ:「そうなんだ、じゃあ五山全て言えるよね?」
ミツヤ:「もちろんです!東山如意ヶ嶽の“大文字””、大北山の“左大文字”、
松ヶ崎西山と東山の“妙法”、西賀茂船山の“船形”、
上嵯峨曼荼羅山の“鳥居形”ですよね?」
カシマ:「ばっちりだねー。」
ミツヤ:「でも観光に来られるお客さまは位置関係まではわからないですよね。」
京都の町は山に囲まれた盆地です。
そのために夏は暑く、冬は寒いといわれているのですが、
この五山も、京都市内をぐるっと囲むように位置していますよ。
昔々、まだビルが立ち並ぶ前は京都御所から全ての山が見えたとか見えなかったとか・・・。
トンネルを抜けると左手に、比叡山と宝が池が見えました。
ここから見る景色もきれいです。
カシマ:「じゃあミツヤさん、質問。送り火の意味は?」
ミツヤ:「ええっと、仏教行事で大切な意味があることはわかっているんですが・・・」
カシマ:「お盆には先祖の霊がかえってくるって言われてるよね?
この送り火はふたたび冥府にかえる精霊を送るという意味があるんだ。」
ミツヤ:「いつ頃から始まったんですか?」
カシマ:「はっきりとはわからないみたいだよ。
でも仏教が庶民の間に浸透した室町時代以後のことじゃないかって
言われているよ。松明の火を空に上げて霊を見送るという風習があって、
それが山に点火されたんじゃないかって話だよ。」
ミツヤ:「あ、北部の方では今でも松上げって行われていますよね。
何か関係がありそうですよね。」
今年はお客さまに質問されてもなんとか答えられそうです。
トンネルを抜け、
少し進むと視界が突然広がりました。
ここから京都市内が望めます。
遠くの方に京都タワーも見えました。
カシマ:「ミツヤさん、もう少しだよ。この坂をくだったところがポイントなんだ。
どーんと、送り火が見えるんだよ。」
ミツヤ:「わー、いよいよですね。
でもカシマさんどうしてそんなによく知っているんですか?」
カシマ:「お客さまがいろいろ教えてくれたりするんだ。
この送り火の場所は昨年ホテルから歩いてでかけて間近で見えて見れてよかったって
教えてくれた人がいたんだよ。」
“旅は出会い”というけれど、私たちお客さまをお迎えするスタッフにとっても
毎日が出会いです。お客さまに教えていただいて、また別のお客さまにお伝えして、
そうやって旅がつながっていくことって、なんだかいいですよね。
次は間近に見える“妙法”の山についてレポートしますね!