衣笠エリア | 梅めぐり 北野天満宮
こんにちは。宿泊部ベル係のマツシタです。
前回は京都御苑を散策しました。
今回はここから北野天満宮に向かいます。
京都御苑の「乾御門」を出るとすぐ、地下鉄今出川駅の入口が。
一駅分歩いたんですね。
市バスの停留所烏丸今出川もそのすぐそばにあり、
ここから市バスを使って北野天満宮へ。
ここで使える系統は2つ。
102番と203番です。
私たちは102番に乗りました。
ちなみに、102番のバスは「洛バス」と言って、
停留するバス停が他より少ない急行バスです。
今回は短い距離だったので2駅ほどしか飛ばされませんでしたが、
たくさんの移動距離がある時には、有効的に使えますよ。
北野天満宮前でバスを降りれば、もう目の前に”天神さん”が。
北野天満宮は、地元の人から”天神さん”と呼ばれ、
毎月25日に開かれる縁日にはたくさんの露天がところ狭しと立ち並びます。
さっそく鳥居をくぐって境内に入っていくと、牛の石像が。
そう、ここ北野天満宮にはたくさんの神牛の像があります。
というのも・・・
カシマ :「北野天満宮は学問の神様・菅原道真を祀っていて、
合格祈願の神社として有名だよね。」
マツシタ:「牛がたくさん置かれているのも、
菅原道真公と関係があるんですか?」
カシマ :「”菅原道真の誕生が丑年だったから”
”丑の日に亡くなったから”
”牛が道真公を刺客から守ったから”
と諸説あるけれど、”撫でると頭が良くなる”や
”体の悪い部分と同じ所を撫でると治る”と言われていて、
梅と並んで北野天満宮を象徴するものなんだ。」
そう言われたら撫でるしかありません!
ご利益がありますよーに。なでなで。
さらに進むと左側に小さな社が見えました。
カシマ :「菅原道真の母親を祀っている伴氏社だね。」
ミツヤ :「カシマさん!もしやこの鳥居が?」
カシマ :「そう!三珍鳥居のひとつだよ。さっき行った京都御所にもあったよね。」
マツシタ:「ここのはどの部分が珍しいんですか?」
カシマ :「台座を見てみて。」
そう言われて下を見てみると・・・
うん?なにか飾りのような形が。
ミツヤ :「花びらみたいに見えますが、もしかして蓮の花ですか?」
カシマ :「その通り。蓮弁が刻まれているでしょ。
あとはあの上のところ。
島木と笠木の間にある額束が、
島木を貫通しているように見えるよね。」
マツシタ:「ホントだー。珍しいですね。」
カシマ :「この鳥居は重要文化財なんだよ。」
うーん。京都御所のものも北野天満宮のものも、
小さいのにとても貴重なものなんですね。
知らなければスーっと通り過ぎてしまいそうです。
少し進むと左側に梅苑が見えてきました。
ここが京都を代表する梅の名所です。
ミツヤ :「マツシタさん、菅原道真が詠んだ有名な句なんだけれど、
”東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ”っていうの知ってる?」
マツシタ:「聞いたことあります!」
ミツヤ :「大宰府に左遷されてしまう事が決まった道真公が、家の庭にある梅を眺めて詠んだんだけど
梅をこよなく愛した道真公らしい歌だと思わない?」
カシマ :「さすがミツヤさん、風流だねえ。」
こちらの梅苑、今年は2月5日からの公開だそうです。
見ごろは2月下旬でしょうか。
有料ですが、お茶菓子付きで、50種約2000本の見事な梅の花を見ることができます。
菅原道真の命日にあたる2月25日には、年に1度の梅花祭が開催され、
当日は上七軒の舞妓さんや芸妓さんが野点をします。
朝から長い行列ができるほどの人気のお祭りです。
気候も暖かくなってくる頃で、春の訪れを実感する良い機会になりそうですね。
さらに境内を進みます。
楼門をくぐり、三光門まで来ました。この三光門も重要文化財と認定されているものです。
所々に色鮮やかな彫刻が施され、美しくて思わずうっとり。
ミツヤ :「ずっと上を見続けたくなっちゃうねー。」
マツシタ:「細部まで彩色されていて、きれいですね。」
ミツヤ :「この天井に星・月・日が彫られているから、”三光門”ていうんだって。」
さて、3人で国宝の社殿でお参りをして、今日は東門から北野天満宮をあとにします。
2月3日の節分祭の日と、3月25日までの土曜日曜には
この東門に長五郎餅本舗が茶店を出します。
薄い餅皮にこし餡を包んだ長五郎餅は、
北野名物として地元の人から愛されている餅菓子ですよ。
白いお餅、やわらかくておいしそうです。
そろそろホテルに戻る時間が迫ってきましたが
ミツヤ :「せっかく東門から出ましたし、上七軒の町並みを歩いていきませんか?」
とミツヤさんから素敵な提案が。
次回は京都の花街のひとつ、上七軒を散策します!